小松菜奈、松田龍平のダブル主演で、佐渡島を舞台に記憶を失った2人の謎めいた過去と運命を描く『わたくしどもは。』の公開日が、5月31日に決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルが披露された。
佐渡島に眠る“無宿⼈”の墓からインスピレーションを得て、オリジナル脚本で監督を務めたのは⻑編監督⼆作⽬となる富名哲也。ようやく⽇本で富名の幻想奇譚の作⾵が世に出ることとなる。ダブル主演の⼩松菜奈・松⽥⿓平は佐渡島の⾦⼭跡地を舞台に、不思議な神秘の世界へと導く。さらに⼤⽵しのぶ、⽯橋静河、⽥中泯、内⽥也哉⼦、歌舞伎界ホープの⽚岡千之助、ダンサー・演出家の森⼭開次、そして能楽師の⾠⺒満次郎といった珠⽟の表現者たちが集結。劇中⾳楽は、⽇本を代表するバンドRADWIMPSのフロントマンとして活躍する野⽥洋次郎が⼿掛け、“彷徨える魂”の物語を紡いでいる。
佐渡島を舞台に現世と来世の狭間で再び出会う男⼥の⾏⽅を描いた予告編。「⽣まれ変わったら、今度こそ、⼀緒になろうね」。男と⼥が寺の舞台に並び印象的な台詞から始まる。名前も、過去も覚えていない⼥(⼩松菜奈)の⽬が覚めると清掃員のキイ(⼤⽵しのぶ)に声をかけられ、家へ運ばれる。そこにはアカ、クロと名乗る少⼥が暮らしており、名前の無い⼥に少⼥たちは「ミドリ」と名付ける。ある⽇、構内で暮らす男(松⽥⿓平)と出会うと、彼もまた、名前も、過去の記憶がないという。しかし、男は「あなたの声に聞き覚えがあるんです」と打ち明け、2人は⾔葉を重ねるながら、なにかに導かれるように、時を過ごすようになる。そしてミドリは、彼を「アオ」と名付ける。さまざまな分野の表現者たちが、野⽥洋次郎による劇中⾳楽と共に、観客を神秘の世界へと導く。
ポスタービジュアルは、ミドリとアオがトンネルに横たわりどこか遠くを⾒つめている。現世と来世の狭間で⽣きる2人の象徴的な表情を映し出している。彷徨える魂は「何処から来て、何処へ⾏くのか」。2⼈の⾏⽅が気になる印象的な1枚になっている。
『わたくしどもは。』
2024年5⽉31⽇(⾦)より新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督・脚本・編集:富名哲也
音楽:野田洋次郎
出演:小松菜奈 松田龍平 片岡千之助 石橋静河 内田也哉子 森山開次 辰巳満次郎 田中泯 大竹しのぶ
配給:テツヤトミナフィルム
【ストーリー】 「⽣まれ変わったら、今度こそ、⼀緒になろうね」。名前も、過去も覚えていない⼥(⼩松)の⽬が覚める。舞台は佐渡島。鉱⼭で清掃の仕事をするキイ(⼤⽵)は施設内で倒れている彼⼥を発⾒し、家へ連れて帰る。⼥は、キイと暮らす少⼥たちにミドリと名付けられる。キイは館⻑(⽥中)の許可を貰い、ミドリも清掃の職を得る。ミドリは猫の気配に導かれ、構内で暮らす男、アオ(松⽥)と出会う。彼もまた、過去の記憶がないという。⾔葉を重ねながら、2人は何かに導かれるように、寺の⼭⾨で待ち合わせては時を過ごすようになる。そんなある⽇、アオとの親密さを漂わせるムラサキ(⽯橋)と遭遇し、ミドリは⼼乱される。
©️TETSUYA to MINA film