斉藤由貴が自身初の約40cmの縦型ヘアで謎多き貴婦人役に!縦型映画『立て髪貴婦人』

「縦型映画」が主役の映画祭「TikTok TOHO Film Festival 2023」にてグランプリを受賞した宮田和弥監督によるグランプリ受賞記念縦型映画『立て髪貴婦人』が、3月8日よりTikTokとその他プラットフォームで公開された。

本作は、郊外の空き地に建てられた瀟洒な小屋に住む個性的で謎に包まれた女性と、そこに集う少女と少年の出会い、そして彼らのユニークで自由な生活を描いている。

斉藤由貴を主演に迎え、2022年「TOHO NEW FACE」オーディションでグランプリを受賞した小谷興会、同年の第9回「東宝シンデレラ」オーディションにてグランプリを受賞した白山乃愛、そして映画、ドラマ、モデル等幅広く活動中の森日菜美が共演する。

斉藤由貴扮する“立て髪貴婦人”は毎日高くそびえる立て髪をセットし、まるで中世の貴婦人のようなドレスを身に纏い、日々の生活を楽しんでいるキャラクター。長さ約40cm・重さ約500gのユニークな髪型、そしてそれを美しく彩る髪飾りとメイクは、自分らしく楽しんで生きる女性である“立て髪婦人”らしさが存分に詰め込まれている。

そんな“縦型映画”というフォーマットを存分に生かしたキャラクターに扮した斉藤は、「画角が縦型であることをずっと意識しながら撮影に臨んでいました。その事が頭から離れないのは、やはり特別な経験だったなととても感じています」と撮影を振り返る。役柄についても、「私が演じた貴婦人は、自分の中の確固たる価値観を純然と守りながら自分の生き方や美学に変えていくキャラクターで、それを意識しながら演じていました」と解説。そんな謎めいた“立て髪婦人”の元へ集う少年と少女…果たして、彼らの抱えた“ある問題”とは?心温まる交流を通じて、3人が行き着く先は?

■宮田和弥(監督) コメント
これは私が大学生の時出会った、ある路上生活者の女性とのエピソードをもとにしています。彼女は公園内に自分が好きなものだけを集めて小屋をつくりあげていました。それは社会的なルールからすれば良くないことだと思いますが、彼女が住むその小屋は純度100%彼女の生き様が反映されていて、なぜか妙に居心地が良く「そのままでもいいんだよ」と肯定されたような感覚になったことを覚えています。『立て髪貴婦人』も、自分の好きなものだけでつくりあげた小屋で生きる人です。彼女は行き場のない少年少女に、居場所を提供します。特徴的な服装、色の違う紅茶、ガラクタでできた宝物たち。ひとつひとつに彼女たちの生活が滲み出るように、物語をつくっていきました。斉藤由貴さんはじめ、本当にたくさんの人に支えられてつくることができました。楽しんでもらえたら嬉しいです!

■斉藤由貴 コメント
画角が縦型であることをずっと意識しながら撮影に臨んでいました。その事が頭から離れないのは、やはり特別な経験だったなととても感じています。私が演じた貴婦人は、自分の中の確固たる価値観を純然と守りながら自分の生き方や美学に変えていくキャラクターで、それを意識しながら演じていました。その世界観を創り上げる宮田監督が、脚本作りにしてもセットや衣装にしても、ベストを尽くされてその世界を作るという強い気持ちがありながらも穏やかに現場を取りまとめる素敵な方だったので、とても心地よく過ごすことができました。一番身近で常に手に取る端末(スマホ)の中でちょこっと違う世界を楽しめる、というこの新しい試みを楽しんでいただけたら参加した者としてとても嬉しいです。

『立て髪貴婦人』
監督・脚本:宮田和弥
出演:斉藤由貴 小谷興会 白山乃愛 森日菜美 尾崎右宗

【ストーリー】 縦に長くそびえるヘンテコな髪型をした「立て髪貴婦人」は、空き地に奇妙な小屋をつくって住んでいる女性。ある日、彼女のところに1人の少年カンジが迷い込む。ところが小屋の中には行方不明になっていた同級生の双葉がいて…。はぐれもの3人が織りなす、不思議で切ないストーリー。