著作の国内累計発行部数が1億部を突破した東野圭吾の長編小説を、重岡大毅主演で実写映画化した『ある閉ざされた雪の山荘で』が、1月12日より公開中。それを記念して、1月13日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて公開記念舞台挨拶が行われ、重岡大毅、間宮祥太朗、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵、飯塚健監督が登壇した。
メインキャスト8名&監督のフルラインナップで迎えたこの日。満員御礼の客席からの大歓声が響く中、念願の公開に主演の重岡は「よっし!」と気合を入れて登壇しながら「ちょっと緊張しているので変なことを言ったらすみません。シンプルに明けましておめでとうございます!」と照れ笑いで新年の挨拶をしつつ「上映後の皆さんの熱気が凄い。僕はちょっとフワフワしているけれど、無事に公開されて非常に嬉しく幸せな気持ちです」と喜色満面。客席に向けて「二重三重のトリックがあったけれど、皆さんどうでした?最後の展開は読めましたか?」と呼び掛けると再びの拍手喝采で「皆さんのその反響が反響を呼ぶから~!」と11月のイベントに続いて同じフレーズで再度アピールするなど笑顔ルンルンだった。
ハイテンションの重岡の様子に中条は「重岡さんが感動しております!喜んでおります!」と報告し「昨日からの公開でSNSにも沢山の感想の声があって嬉しいです。原作がお好きな方にも、そして原作を読んだことがない方にも楽しんでもらえていると感じます」と手応え。間宮も「初日も劇場がお客さんでパンパンだったそうで嬉しい」と喜びを噛みしめていた。
撮影秘話トークになると、堀田は森川とのファイト場面をピックアップし「言い争いをするシーンが撮影初日で、森川さんに『お久しぶりです』と挨拶した後に殴り合うという…」と苦笑い。これに森川も「馬乗りになります、と言われて。馬乗り!?と驚きました」と思い出し笑い。一方、その喧嘩を仲裁する役だった戸塚だが「止めに入ってはシバかれて…。一番被害を受けたのは僕ですよ?」と笑わせると、飯塚監督は「動きを付けていく中で一番殴られるのが戸塚だったら面白いなと思ったから(笑)」と現場で生まれたアドリブだと打ち明けていた。そんな被害者・戸塚は「食べるシーンが多くて、シーンの繋がり的に一度食べたら何度も食べ続けなければならず、夜ご飯がいらないくらい食べました」と食事場面を回想。撮影中に重岡と戸塚の3人で食事の約束をしていたという間宮が「(戸塚は)ステーキが出てくるシーンの撮影で結局10テイクくらい撮って『食べ過ぎて気持ち悪くなってきた…』と。さっさとホテルに帰ってしまって食事の約束を断られた」と思い出すと、戸塚は「ヘビーないいお肉でした!」と笑い飛ばしていた。
一方、重岡は調理のシーンで自らフランベに挑戦したものの、まさかのハプニングに襲われたことを暴露。「フランベのシーンで思い切りここが焦げた」と前髪が燃えたと告白。「それに僕は気づいていなかったけれど、撮影が終わって部屋に戻ったら大きい声で『臭い!』と言われた」と振り返り「前髪が焦げてチリチリになったのでヘアカットしました。でも皆さん、映画を観て僕が髪の毛を切ったことに気づかなかったでしょ?それもこの映画の二重三重のトリックの一つ。スクリーンに映るすべてが伏線です!」と本作の内容にかけて場内を沸かせていた。
西野は堀田&戸塚との車中シーンでのオフ時間に触れて「どんな子供だったのか、反抗期があったのか、家族構成などについて話してて…ザ・雑談をしていました」とキャスト同士の仲の良さを紹介すると、堀田も「高校時代に何をしていたのかとか、かなり内側の話をしていましたね」と楽しそうなエピソードも。岡山は演じた役柄について「僕が着ているジャージは陸上部が実際に使用しているようなガチのやつ。その中に猫のイラストが入ったシャツを着ていたりして、ギャップ萌えの塊です」と何度も見ないと気付かないという細かい見どころを挙げていた。
中条は「雪が降っているという設定の山荘から外を見ると、本当に雪が降って来てテンションが上がったことがあったんです。私は原作ファンなので、その瞬間に運命を感じました。でも私以外誰も喜んでいなかったので、みんな心が汚いのかな?と思った」とニヤリ。これに重岡が「いや、テンション上がっていたのよ?」と言うと、西野は「あれはスタッフさんが降らせた偽の雪だと勘違いしていたから」と弁解。しかし結局、重岡は「それも含めて心が汚いと中条さんは言ってらっしゃるんでしょうね!」とまとめて笑いを取っていた。
本作公開においては、トリックが解けた最後のシーンに関わる重要なネタバレを含んだ入場者プレゼントを公開日から3日間限定で配布中だ。この日、そのカードを手にしたキャスト陣も観客と一緒に開封。森川は「中身を見せるとネタバレになるので、中身が見えないようにスマホケースに入れて飾ってほしい」と呼び掛けて、重岡も「これを見ると撮影を色々と思い出します。今日これをみんなで開封できて良かった。こういう機会もいい思い出です!」と楽しんでいた。
最後に主演の重岡は無事に公開を迎えられたことに「すっごい幸せです!」と満面の笑みを見せながら、「沢山のスタッフの方に支えられ、そして映画を観てくれる沢山の人がいて、これは当たり前のことではないと感じています。みんなで力いっぱい撮った『ある閉ざされた雪の山荘で』が沢山の多くの方に観ていただけることを嬉しく思います。より多くの方に届くことを願ってワクワクしながら、これからの日々を過ごしたいと思います」と大ヒットを祈願していた。
『ある閉ざされた雪の山荘で』
2024年1月12日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:飯塚健
原作:東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」
出演:重岡大毅 中条あやみ 岡山天音 西野七瀬 堀田真由 戸塚純貴 森川葵 間宮祥太朗
配給:ハピネットファントム・スタジオ
【ストーリー】 劇団に所属する役者7人に届いた、4日間の合宿で行われる最終オーディションへの招待状。新作舞台の主演を争う最終選考で彼らが“演じる”シナリオは、“大雪で閉ざされた山荘”という架空のシチュエーションで起こる連続殺人事件。出口のない密室で一人、また一人と消えていくメンバーたち。果たしてこれは、フィクションか?それとも本当の連続殺人か?彼らを待ち受ける衝撃の結末とは。
©2024映画『ある閉ざされた雪の山荘で』製作委員会 ©東野圭吾/講談社