シリーズ累計発行部数が600万部を超える夢枕獏の小説「陰陽師」を原作に、主人公・安倍晴明が陰陽師になる前の知られざる学生時代を完全オリジナルストーリーとして描いて映画化する『陰陽師0』が、2024年GWに公開されることが決定した。併せて、特別映像が披露された。
監督・脚本には、夢枕獏が「陰陽師」を映画化するならこの人にと望んだ佐藤嗣麻子。呪術監修として、「呪術廻戦」に登場する数々のキャラクターや呪術を、実在した呪術の歴史から独自考察した「呪術の日本史」監修の加門七海が全面バックアップ。安倍晴明に縁のある京都、奈良をはじめ、岩手、静岡、千葉など、日本全国各地で大規模ロケを敢行し、アクションあり、ラブストーリーあり、謎解きありの未体験“呪術エンターテインメント”超大作が始動する。
特別映像では、“陰陽師”の代名詞ともいえる五芒星とともに、呪術を放とうとする晴明から始まり、陰陽師になることを志す学生たちが励む学び舎“陰陽寮”や晴明の相棒となる源博雅らの姿、彼らが挑む強大の呪いの一端を垣間見ることが出来る。本映像のナレーションはアニメ「SPY×FAMILY」のヨル・フォージャー役や「ONE PIECE」のヤマト役などで知られる声優・早見沙織が担当する。
▼スタッフ コメント
■夢枕獏(原作)
原作者として、実にありがたい映像化となりました。『陰陽師0』は心の底から、本当に感動した、と言える作品でした。佐藤嗣麻子監督とスタッフの皆さんが心血を注ぐ姿を見て感じていたのは、新しい安倍晴明が誕生するんだなということでした。晴明が晴明たる世界観、“呪”の表現、呪術の演出、すべてが素晴らしくきちんとしていながら、珠玉の青春物語でもあり、晴明と博雅の関係性には本当に落涙してしまいました。ご覧いただければ二人の関係はここから出来上がったのかとわかると思います。陰陽師ファンの皆様も、どれだけ楽しみにしていただいても大丈夫です。ぜひご期待ください。
■佐藤嗣麻子(監督・脚本)
夢枕獏さんの「陰陽師」が大好きで、発表当初、資料が沢山残っている安倍晴明と違い、あまり資料の無かった源博雅を国立国会図書館に調べに行き、獏さんや漫画を描いていた岡野玲子さんに送っていました。「映像化するなら是非脚本・監督を」という願いが、長い年月を経てやっと叶うことが出来ました。この映画の為に乗馬、装束の着付け、ナチュラルガーデニングなどを習って準備をしてきました。呪術監修に呪術界の第一人者・加門七海さんをお迎えするのも念願でした。ようやく『陰陽師0』として、完成して皆さんにお見せできることをとても光栄に思っています。夢枕獏さんの「陰陽師」の呪と呪術の世界を楽しんで頂けたら幸いです。
■加門七海(呪術監修)
『陰陽師0』は安倍晴明の活躍を描いた一級のエンターテイメントですが、呪術とは何か、人の世にどう働きかけるものなのかを描いた作品でもあります。ここまで正面から呪術と向き合った映画は、日本では初めてでしょう。呪術にご興味のある方ほど興奮できるのではないでしょうか。事実、私は興奮しました。綿密に構成された美しい映像には隙が無く、画面の端々に様々な仕掛や記号が施されています。何度でも見返して、佐藤監督が築いた世界の仕掛を解き明かしてみて下さい。
『陰陽師0』
2024年GW公開
監督・脚本:佐藤嗣麻子
原作:夢枕獏「陰陽師」
呪術監修:加門七海
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2024映画「陰陽師0」製作委員会