差別と迫害に満ちたアイヌ民族の史実『カムイのうた』2024年1月公開!

アイヌ民族の壮絶な歴史を描いた映画『カムイのうた』が、2024年1月26日より公開されることが決定した。併せて、予告編が披露された。

本作は、和人によって言語や、文化そのものを奪われようとしたアイヌ民族の壮絶とも言える迫害の歴史を映像化。弱冠19歳にして素晴らしい文章力でアイヌ文化を後世に残し、この世を去った実在の人物・知里幸恵をモデルに描かれる。

アイヌの心には、カムイ(神)が宿る。学業優秀なテルは女学校への進学を希望し、優秀な成績を残すのだが、アイヌというだけで結果は不合格。その後、大正6年(1917年)、アイヌとして初めて女子職業学校に入学したが、土人と呼ばれ理不尽な差別といじめを受ける。ある日、東京から列車を乗り継ぎアイヌ語研究の第一人者である兼田教授がテルの叔母イヌイェマツを訊ねてやって来る。アイヌの叙事詩であるユーカラを聞きにきたのだ。叔母のユーカラに熱心に耳を傾ける教授が言った。「アイヌ民族であることを誇りに思ってください。あなた方は世界に類をみない唯一無二の民族だ」教授の言葉に強く心を打たれたテルは、やがて教授の強い勧めでユーカラを文字で残すことに没頭していく。そしてアイヌ語を日本語に翻訳していく出来栄えの素晴らしさから、教授のいる東京で本格的に頑張ることに。同じアイヌの青年・一三四と叔母に見送られ東京へと向かうテルだったが、この時、再び北海道の地を踏むことが叶わない運命であることを知る由もなかった…。

予告編では、主人公テル(吉田美月喜)が列車に乗って東京に向かうシーンや、アイヌ語で伝承されていたユーカラ叙事詩を日本語に翻訳することに没頭していく東京でのテルの姿が映し出されている。

『カムイのうた』
2024年1月26日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷他、全国順次公開
監督・脚本:菅原浩志
出演:吉田美月喜 望月歩 島田歌穂 清水美砂 加藤雅也
配給:トリプルアップ

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