トランプ政権最大の疑惑を暴いた”第2のスノーデン事件”を映画化『リアリティ』11月公開決定!

ニューヨークの現代演劇シーンで数々の賞を受賞し “超新星”と評される新進気鋭の劇作家ティナ・サッターの映画監督デビュー作『REALITY(原題)』が、邦題『リアリティ』として11月18日より公開されることが決定した。併せて、特報映像とポスタービジュアルがお披露目となった。

本作は、リアリティ裁判で公開されたFBIによる尋問音声記録の一部始終を、何気ない会話や息遣い、咳払いひとつに至るまで“一言一句”完全再現。ある日、リアリティがいつもと同じように買い物へ行き、帰宅したところを突然訪ねて来た2人のFBI捜査官。穏やかな口調でごくありふれた質問を繰り返す彼らとの日常的な会話は、リアリティ自身も気づかぬうちに、徐々に不穏な空気を帯びはじめる…。

監督のサッターは、事件の尋問記録について「すでにスリラーが完成されていた。リアリティ・ウィナーとは何者なのかということに完全に夢中になった」と、その強烈でドラマティックな魅力を語る。演劇で培われたシャープで無駄のない演出手腕は、映画初監督となる本作で更にパワーアップ。FBIの尋問記録を、誰も見たことのない手法で息つく暇もないスリリングな心理戦へと昇華させた。

主演は、人気ドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で大ブレイクを果たし、今最も注目される若手俳優シドニー・スウィーニー。リアリティが直面する状況が刻一刻と緊迫感を増していく様子を巧みに表現した繊細かつパワフルな演技は、彼女の本格俳優路線を決定づけたとして世界中で華々しい高評価を獲得している。

特報映像では、全米に激震が走ったリーク発覚当時の実際のニュース音声が差し込まれ、いかにこの事件が国家的な一大事であったのかがうかがえる。リアリティがFBI捜査官から落ち着いた声でゆっくりと、しかし威圧感を覚えずにはいられない異様な雰囲気のなか尋問を受け窮地に立たされていく様子からは一触即発の緊張感が漂い、本編ではどんな手に汗握るFBI捜査官とリアリティの心理的な攻防戦が繰り広げられるのか、期待が高まる映像となっている。

ポスタービジュアルには、リアリティの戸惑いの表情に黒塗りされたFBI機密文書が浮かび上がり、背後に佇む黒い人影がリアリティを狙っているかのような不吉な予感を漂わせ、彼女の“人生最悪の日”の一場面を暗示するようなビジュアルに仕上がっている。そして「正義感は、悪なのか」という簡潔ながら力強いキャッチコピーは、毎日浴びるように情報に触れ一瞬で善悪の価値観が揺らぐこのサイバー社会で、誰もがふとしたことから突然“悪”と認定されてしまうかもしれない、日常に潜む恐怖をじわりと感じさせる。

リアリティ・ウィナーの人生は、アカデミー賞受賞作『コーダ あいのうた』のエミリア・ジョーンズ主演で『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』の脚本家スザンナ・フォーゲルが監督を務める『Winner(原題)』で伝記映画化されることも決定している。

【リアリティ・ウィナー事件とは】
2017年、米国家安全保障局(NSA)の契約社員だった25歳のリアリティ・ウィナーが逮捕された。その罪状は“国家機密の漏洩”。ロシアのハッカーによる2016年アメリカ大統領選への介入疑惑に関する報告書をメディアにリークしたという衝撃的なものだった。「トランプ大統領誕生は、ロシア政府に仕組まれたものだった?」トランプ政権を揺るがすそのセンセーショナルなニュースは世界中を驚愕させ、個人の情報漏洩罪として史上最長となる懲役5年の刑を言い渡されたリアリティは、一躍“第2のスノーデン”として注目の的となった。

『リアリティ』
2023年11月18日(土) シアター・イメージフォーラム、シネ・リーブル池袋ほかロードショー
監督・脚本:ティナ・サッター
出演:シドニー・スウィーニー ジョシュ・ハミルトン マーチャント・デイヴィス
配給:トランスフォーマー

【ストーリー】 2017年アメリカ。リアリティ・ウィナーが買い物から帰宅すると、見知らぬ2人の男性に声をかけられる。笑顔を向け自らFBI捜査官だと名乗る彼らは、ある事件に関する捜査を行っていると告げる。「引っ越してどのくらい?」「ペットはいる?」…気さくで穏やかな口調のまま何気ない質問を繰り返す彼らだったが、会話は徐々に不穏な空気を帯びはじめ、ある衝撃の真相へと切り込んでいく…。

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