山本晋也監督30年ぶりの最新作映画が始動し、制作支援をクラウドファンディングにて開始することが決定。山本監督よりコメントが寄せられた。
エイズ、ハンセン病、原発放射能問題…。常に社会問題に向き合ってきた山本晋也監督が新たに選んだテーマは新型コロナウィルス問題。本作ではコロナを患ったという噂を立てられた一軒家を舞台に集落から孤立し、差別を受ける家族が社会に立ち向かうヒューマンエンターテイメントである。
脚本は、今年「夜明けまでバス停で」でキネマ旬報ベスト・テン日本映画脚本賞などを受賞した梶原阿貴。撮影は今秋から開始される。
制作支援のクラウドファンディングは8月5日(土)AM7:00~開始される。エンドロールにお名前を記載、完成披露上映会のご招待など様々なプランが用意されている。詳細はMotionGalleryにて。
■山本晋也(監督)コメント
山本晋也です。ご無沙汰しております。何十年かぶりに映画を撮ることになりまして、どういう脚本にしようか、どういう内容にしようか、いろいろ迷ったのですがコロナのパンデミックをテーマにしないわけにはいかないと思いました。(コロナは)したたかに生きてますよね。第9波とか、第10波とかどんどん増えていっても死なないんだから。田舎の町ののんびりした農家家族にコロナがポンと入ってきたらどうなるのか。誰でも気にはなると思うのです。そういう映画を作るのですが、僕のテーマである“清く正しく厭(いや)らしく”。これをテーマにして映画にします。おもしろいですよ。
山本晋也監督30年ぶりの最新作映画(タイトル未定)
公開日未定
監督:山本晋也
脚本:梶原阿貴
プロデューサー:小林良二
撮影監督:倉本和人
助監督:平川弘喜
制作・配給:渋谷プロダクション
【ストーリー】 2020年春。とある地方の村で60年以上暮らす永野家に、東京の大学に通う孫娘が帰省する。孫娘が持ち込んだコロナウィルスが家族に感染したという噂が、村中で広まったことから、一家全員が隔離生活を送ることになる。閉塞空間の中で、ストレスは極限に達し、そのうち各々の秘密や嘘が露呈する。村八分にされた永野家は地域住民から受ける差別にどう立ち向かうのか。