「死ぬまでに1本でも多くシーナ&ロケッツのライブを」鮎川誠の素顔と最後の日々『シーナ&ロケッツ 鮎川誠~ロックと家族の絆~』今夏公開

2023年1月29日に74歳でこの世を去った鮎川誠。1978年に“シーナ&ロケッツ”を結成して以来、最後まで現役のロックミュージシャンとしてステージに立ち続けた彼の素顔に迫ったドキュメンタリー映画『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~』が、2023年夏より公開されることが決定した。


撮影:栗田善太郎

本作は、2023年3月に開催されたTBSドキュメンタリー映画祭に於いて上映された『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』をもとに、秘蔵の未公開映像や、家族との日々を捉えたプライベート映像を加えて再編集。ロックミュージシャン・鮎川誠の素顔に肉薄する内容となっている。

40年以上にわたって日本を代表するギタリストとしてリスペクトを集めた鮎川誠。彼の訃報に、音楽業界内外から悲しみの声が広がった。熱いステージと久留米弁からにじみ出る素朴な人柄で愛された鮎川と、妻・シーナが中心となって結成したシーナ&ロケッツは、結成以来、一度も休止することなく活動を続けていた。しかし、2015年にボーカルのシーナが急逝。メンバーですらバンドはもう終わりかと思ったが、「ステージに立つとそこにシーナがいるから」と、鮎川はバンドの続⾏を決断。それまで以上に精力的にライブ活動を行った。そんな鮎川を家族は全力でサポートし、次女・純子がマネージャーとして、2019年からは末娘のルーシーがボーカルを務め全国ツアーに同行。鮎川がすい臓がんによって余命5か月の宣告を受けた時も、「死ぬまでに1本でも多くシーナ&ロケッツのライブをやりたい」という願いを叶えるため、家族は鮎川に寄り添いサポートした。

“ロックを愛し、ロックに愛された男・鮎川誠”の音楽との出会い、バンド結成秘話、妻でありバンドのボーカルのシーナへの愛。そして、「ロックは生活の中にあるもの」と公言した鮎川とシーナの言葉通り、日常的にロックが存在していた鮎川家の日々。

「優しいことが格好よく見える人は他にはいない」と鮎川誠にとことん惚れ込んだという寺井到監督。笑顔でロックを続けた唯一無二のロックミュージシャンの素顔と、最後までステージに立ち続けたいという情熱、そして生涯見続けた夢とは。

『シーナ&ロケッツ 鮎川誠~ロックと家族の絆~』
2023年夏公開
出演:鮎川 誠 シーナ 鮎川陽子 鮎川純子 鮎川知慧子(ルーシーミラー) 唯子
監督・編集:寺井到 
配給:KADOKAWA 

©RKB毎日放送/TBSテレビ