役所広司が菅田将暉を涙ぐみながら抱きかかえる『銀河鉄道の父』場面写真

門井慶喜の直木賞受賞作を『八日目の蟬』『いのちの停車場』など、日本中に感動を巻き起こしヒット作品を生み出してきた成島出監督が、主演に役所広司、共演に菅田将暉、森七菜を迎えて描く究極の親子愛『銀河鉄道の父』が、5月5日より公開される。このほど、親子の絆、家族の愛と情熱を感じさせる場面写真がお披露目となった。

「銀河鉄道の父」は、門井慶喜が大量の宮沢賢治資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、宮沢賢治の生涯を、父親の視線を通して活写する、究極の親子愛を描いた傑作にして、第158回 直木賞受賞作。小説は2016年に発売され、2017年から映画化プロジェクトは動き出し、役所広司、菅田将暉、森七菜といった名優たちが集い、6年越しで満を持して映画制作が動き出した。

倒れた賢治(菅田将暉)を抱きかかえ涙ぐむ政次郎(役所広司)の姿や、人目もはばからずに号泣したり、賢治が書いた本を見つけ驚きの表情を見せるなど様々な顔を見せる政次郎の姿。厳格な父であろうとしながら、賢治に深い愛情を注いでいたことがわかる場面写真だ。 いつか宮沢賢治の映画を撮りたいと願っていた成島出監督は原作小説を読み、「政次郎は厳格な人物というイメージがあった為、こんなお父さん だったのかと驚きました。あの時代に、賢治のすべてを受け入れている。ある意味、イクメンの走りかつ親バカで、一生懸命なところがチャーミング。 賢治と家族の格闘ぶりも面白かった。」と振り返った。また仲良く河原で過ごす賢治と妹・トシ(森七菜)の未来への希望溢れるまぶしいカットや、トシを励ますために賢治が「風の又三郎」を読んであげる兄妹の 強い絆を感じるカット、さらに長男誕生を喜ぶ政次郎・イチ(坂井真紀)・喜助(田中泯)の若かりし頃の姿、賢治が政次郎に進学したいと願い出る様子、そし て祖父・喜助が家族に掴みかかるシーンを切り取った場面写真もお披露目。互いにぶつかり合い、支え合い、寄り添いながら歩んできた宮沢家。無名 だった宮沢賢治がどんな人生を歩もうと支え続けた父と家族の愛と情熱が心を揺さぶる。

『銀河鉄道の父』
2023年5月5日(金)より公開
監督:成島出
原作:門井慶喜「銀河鉄道の父」(講談社文庫)
主題歌:いきものがかり「STAR」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
出演:役所広司 菅田将暉 森七菜 豊田裕大 坂井真紀 田中泯
配給:キノフィルムズ

【作品概要】宮沢賢治の父・宮沢政次郎。父の代から富裕な質屋であり、長男である賢治は、本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は適当な理由をつけてはそれを拒む。学校卒業後は、農業や人工宝石、宗教と我が道を行く賢治。政次郎は厳格な父親であろうと努めるも、賢治のためなら、とつい甘やかしてしまう。やがて、妹・トシの病気を機に、賢治は筆を執るも…。宮沢賢治の生涯を、父親の視線を通して活写する、究極の親子愛を描いた傑作にして、第158回 直木賞受賞作の『銀河鉄道の父』、待望の映画化。

©2022「銀河鉄道の父」製作委員会