第27回釜山国際映画祭で、『パラサイト 半地下の家族』に次ぐ大傑作と称された、チョン・イルとラ・ミランのW主演作『高速道路家族』が、4月21日より公開される。このほど特報映像と場面写真がお披露目となり、併せてイ・サンムン監督よりコメントが寄せられた。
本作は、ホームレス一家と裕福な訳あり夫婦、2つの家族の偶然の出逢いが火種となるパラサイティック・スリラー。第27回釜山国際映画祭で「『パラサイト 半地下の家族』に次ぐ大傑作」「ユーモア、サスペンス、アクション…映画のすべてが詰まった衝撃作」と称され、本国の公開でも、観客・批評家の熱狂を呼び、スマッシュヒットを記録した話題作である。
特報映像では、高速道路で詐欺をして暮らすホームレス一家が、サービスエリアにテントを張り楽しそうに踊る姿や、郊外で家具屋を経営するワケあり社長夫婦の日常が切り取られている。そして、後半は一転、ホームレス一家の父親ギウが「ふざけるな」と叫ぶシーンが映し出され、不穏な展開に。相反する2つの家族の出逢いは、誰も観たことのない想像を超える悲喜劇へと猛烈に加速していく。
場面写真では、ギウ一家がサービスエリアで一人前の食事を四人で分け合う姿や、トイレで髪を洗ったり、駐車場にテントを立てたりして暮らす様子、ヨンソンがギウ一家にお金を渡す場面などが切り取られている。
■イ・サンムン(監督)コメント
大げさに感じるかもしれないが、世の中に対する恐れと心配、それでも感じられる人との温もり、そして互いへの愛と許しを伝えたかった。私たちが生きているこの世界と共に生きていく人々について、考えられる映画になればと思う。
『高速道路家族』
2023年4月21日(金)より、シネマート新宿ほか全国順次公開
監督・脚本:イ・サンムン
出演:チョン・イル ラ・ミラン キム・スルギ ペク・ヒョンジン
配給:AMGエンタテインメント
【ストーリー】 テントで寝て、夜空の月を照明として暮らすギウ(チョン・イル)と3人の家族。彼らは、高速道路のサービスエリアを転々とし、再び遭遇することのない訪問者に2万ウォンを借りながら食いつないでいる。ある日、すでにお金を借りたことのあるヨンソン(ラ・ミラン)と別のサービスエリアで再び遭遇してしまう。不審に思ったヨンソンはギウを警察に届け出ることに。ヨンソンは残されたギウの妻ジクス(キム・スルギ)と子供2人を放っておけず、家へ連れて帰り一緒に暮らすことに。何不自由のない生活を送るジスクと子供たち。そんな家族をギウは取り戻そうとするが…。相反する二つの家族の出逢いがとんでもない結末を迎えることとなる。
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