【すごい顔ぶれ】『ゴッドファーザー』製作45周年記念イベントに、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノらキャストとフランシス・フォード・コッポラ監督が登場!

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Entertainment Weekly

トライベッカ映画祭のクロージングの夜、1972年に製作された不朽の名作『ゴッドファーザー』の45周年を記念したイベントが開催され、映画祭の共同創設者であるロバート・デ・ニーロと、アル・パチーノ、ダイアン・キートン、ジェームズ・カーン、ロバート・デュバル、タリア・シャイアが、監督であるフランシス・フォード・コッポラと共に壇上に上がり、『ゴッドファーザー』と『ゴッドファーザー PARTⅡ』を鑑賞した観客と作品を回顧した。Entertainment Weeklyが伝えている。

『愛と青春の旅だち』などの映画監督テイラー・ハックフォード司会のもと、ディスカッションは主に1作目に集中した。2作目にしか出演していないロバート・デ・ニーロは、ほぼずっと黙っていて、シャイで有名な彼にとっては満足だったようだ。

フランシス・フォード・コッポラがトークを引っ張り、混沌とした製作現場の細部が語られた。彼はまずマリオ・プーゾの原作について知ったことや、1作目のプロデューサーになる人たちから聞いたこと、マーロン・ブランド(彼はコッポラの『カンバセーション…盗聴…』の役を断っていた)から電話をもらったこと、これら3つの出来事がすべて1日で起こったことを話した。
※参照記事:【偶然から生まれた奇跡!】コッポラ監督が初めて明かす『ゴッドファーザー』誕生秘話!! 

2番手に登場したアル・パチーノは、彼がどのように配役されたかについて鮮明に語った。コッポラはパチーノの舞台での活躍を知っていて、彼に出演してほしかった。しかし、パラマウントはわかっていなかった。プロデューサーのロバート・エバンスは、パチーノの背が低すぎると思っていたのだ。それに関してパチーノは「まぁ、その通りだけど」と認めているが。そして金髪のシチリア人がいることを理由に(その点はコッポラも認めている)、ロバート・レッドフォードのような人を求めていた。

何十回ものスクリーンテストの後、パチーノは役を得た。しかし、現場での最初の数週間はトラブル続きだった。彼は、人々が彼の演技を見てクスクス笑っていたのを覚えているという。後にコッポラが、彼に最初の日々のフィルムを見せたところ、パチーノはそれを理解したそうだ。監督は、パラマウントにパチーノをクビにしないように説得するために、有名なレストランでのシーンを予定より前倒しして撮影した。それが功を奏した。

パラマウントがクビにしようとしていたのはパチーノだけではない。撮影のある時点で、コッポラはその週末にクビになると言われた。スタジオは撮影がうまく進んでいない印象を持ったらしく、週末の間に後任を決めたがっていた。コッポラはドン・ヴィトー・コルレオーネをうまく描くために、現場で働いていた反抗的な12人のスタッフをクビにした。そのときにはそれが許されることなのか、彼にも自信がなかったが、その行動を取ることでいい結果が導き出された。ドンの暗殺シーンを撮り直した映像を見たスタジオは、コッポラを再び監督として招き入れ、もっと忠誠心のあるスタッフがつくことになった。

夜が深くなるにつれ、登壇したメンバーは他の人が忘れてしまっているようなエピソードを披露した。特にジェームズ・カーンは彼だけが覚えているような面白い話をいくつか紹介した。だが彼はいつもマイクを使うことを忘れてしまっていた。その夜で最もシュールだった瞬間は、ロバート・デュバルが演じたトム・ヘイゲンばりの厳しさで、カーンに向かって「マイクを使え!」と言ったときだった。

ダイアン・キートンは終始静かだったが、最後に最近久しぶりにパソコンで『ゴッドファーザー』を見直したことを話した。「恐ろしかったわ」と彼女は言った。「立ち直れないくらい驚いたの。コッポラが決めたことはすべて完璧だったの。パソコンで見てもね!」と。