「俳優業というものから⾜を洗う前に」孤独な2人の旅路の行きつく先は?『J005311』4月公開

昨年度の第44回ぴあフィルムフェスティバルで満場一致のグランプリを受賞し、東京国際映画祭でも話題を呼んだ、河野宏紀監督による孤独な男たちの旅路『J005311』が、4月22日より公開されることが決定した。

神崎(野村一瑛)は何か思い詰めた表情で、街へ出かける。タクシーが捕まらず、背中を丸め道端に座り込んでいると車道越しにひったくり現場を目撃。一心不乱に走り出した神崎は、ひったくりをしていた山本(河野宏紀)に声をかけ、100万円を渡す代わりにある場所へ送ってほしいと依頼する。山本は不信に思いつつも渋々承諾し、2人の奇妙なドライブが始まった。気まずく重い空気が漂う中、孤独な2人が共に過ごす歪な時間。この旅路の行きつく先は?

主演は新人俳優・野村一瑛と、今回初監督に挑みながらも主演をつとめた河野宏紀。世間に取り残された孤独感を痛々しく描き切った。本作は、生きづらさを抱えた2人が己を投影し作り上げた意欲作となっている。タイトルの『J005311』は、光ることなく浮遊していた2つの星が、奇跡とも呼ばれる確率で衝突し、再び輝き出した星をもとに名づけられた。

■河野宏紀(監督)コメント
俳優業というものから⾜を洗う前に最後、悔いが残らないように、監督として友⼈の野村⼀瑛と⼀緒に作品を残したいという思いがありました。お互いそれぞれ、私⽣活や俳優業というものにおいて過ちを犯したり結果を残せずに過ごしておりました。映画というものはもちろんフィクションですが、僕らにとってはどこかノンフィクションのような作品に仕上げたいという思いがあり、それぞれの⼈物に僕たちの⼼情を投影させました。僕が、⼈⽣の中で最も⼤切な事だと考えている「優しさ」。このことが、ほんの少しでも映っているように、そして傲慢かもしれませんが、どん底な⾃分たちに光を当て、⾃らを救いたいという願いを込めて作りました。

『J005311』
2023年4月22日(土)より、ユーロスペースほか全国順次公開
監督・脚本・編集:河野宏紀
出演:野村一瑛 河野宏紀
配給:太秦

【ストーリー】 神崎(野村一瑛)は何か思い詰めた表情で、街へ出かける。タクシーが捕まらず、背中を丸め道端に座り込んでいると車道越しにひったくり現場を目撃。一心不乱に走り出した神崎は、ひったくりをしていた山本(河野宏紀)に声をかけ、100万円を渡す代わりにある場所へ送ってほしいと依頼する。山本は不信に思いつつも渋々承諾し、2人の奇妙なドライブが始まった。気まずく重い空気が漂う中、孤独な2人が共に過ごす歪な時間。この旅路の行きつく先は?

©2022『J005311』製作委員会(キングレコード、PFF)