鬼才ジョージ・ミラーが描く“アラビアンナイト”の世界『アラビアンナイト 三千年の願い』予告編

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で世界中を熱狂の渦に巻き込んだ鬼才ジョージ・ミラー最新作で、3000年もの間、幽閉されていた孤独な魔人と、見果てぬ夢を追い求める女性学者とが織りなす、時空を超えた魂の旅の物語『アラビアンナイト 三千年の願い』が、2月23日より公開される。このほど、予告編と場面写真がお披露目となった。

本作は、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のジョージ・ミラー監督が、「アラジンと魔法のランプ」で有名なイスラムの説話集「アラビアンナイト」をモチーフに作り上げた、圧倒的な造形美と絢爛たる色彩美に溢れた壮大な「おとぎ話」。

公開された予告篇は、物語論の研究者であるアリシア(ティルダ・スウィントン)が「これは本当のお話」と言いながら本をめくるシーンから始まる。アリシアがイスタンブールのグランドバザールで購入したガラスの小瓶を洗っていると、なんとその中から巨大な魔人・ジン(イドリス・エルバ)が飛び出し、「願いを叶えよう」と言い放つ。「願い事をしたらどうなるの?」というアリシアの問いに対して、意味深な表情で「じき分かる」と答える魔人。2人の会話の合間に、真鍮の瓶が紅海に沈んでいく様子や、叫ぶ魔人が煙となり消えていく様、オスマン帝国での激しい争いや、ソロモン王とシバの女王の姿など、“華麗で壮大なおとぎ話の世界”が、色鮮やかに映し出される。そして最後にアリシアが「願い事があるの」と魔人へ告げる。果たして、彼女の願いとは…。

併せて披露された場面写真は、アリシアがバザールで小瓶を手に取る様子や、バスローブ姿で話すアリシアと魔人の姿に加え、魔人が3000年もの月日の中で体験した数々の出来事が切り取られている。恐ろしくも魅惑的な奇想と欲望に満ちた世界に引き込まれるような内容となっている。

『アラビアンナイト 三千年の願い』
2023年2月23日(木・祝)より、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開
監督・製作・脚本:ジョージ・ミラー
原作:A・S・バイアット「The Djinn in the Nightingale’s Eye」
出演:イドリス・エルバ ティルダ・スウィントン
配給:キノフィルムズ

【ストーリー】 古今東西の物語や神話を研究するナラトロジー=物語論の専門家アリシア(ティルダ・スウィントン)は、講演のためトルコのイスタンブールを訪れた。バザールで美しいガラス瓶を買い、ホテルの部屋に戻ると、中から突然巨大な魔人ジン(イドリス・エルバ)が現れた。そして瓶から出してくれたお礼に「3つの願い」を叶えようと申し出る。そうすれば呪いが解けて自分も自由の身になれるのだ。だが物語の専門家アリシアは、その誘いに疑念を抱く。願い事の物語はどれも危険でハッピーエンドがないことを知っていたのだ。魔人は彼女の考えを変えさせようと、紀元前からの3000年に及ぶ自身の物語を語り始める。そしてアリシアは、魔人も、さらに自らをも驚かせることになる、ある願い事をするのだった…。

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