大泉洋「なんで僕に?日本だけオッサンですみません」ショーン・メンデスの吹替キャストに!『シング・フォー・ミー、ライル』

『グレイテスト・ショーマン』、『ラ・ラ・ランド』の音楽スタッフが、バーナード・ウェーバーによる世界的ベストセラー絵本をミュージカル映画化した『シング・フォー・ミー、ライル』が、3月24日より公開される。このほど、主人公、ワニのライル役の日本語吹替を大泉洋が担当することが発表された。

本作の舞台はニューヨーク。何をやっても上手くいかず、ショービジネス界から追放寸前のショーマンのヘクターは、自分の人生を変えてくれる、驚きに満ちた、まるで魔法のような“何か”を探していた。ヘクターが路地に佇むある古びたペットショップに足を踏み入れると、店の奥からほのかに歌声が聴こえてくる。人の声とも違う、何とも不思議で、魅惑的な歌声。その声をたどって引き寄せられるように店の奥へと進み、山積みされたケージをかき分けると、歌っていたのはなんと、“一匹の子ワニ”だった。

オリジナル版では世界的シンガーソングライターのショーン・メンデスが務めた、言葉を話さず、歌でしか想いを伝えられない主人公、ワニのライル役の日本語吹替版キャストに決定した大泉洋。かねてから歌唱力には定評がある大泉だが、本格的なミュージカルはこれが初挑戦となる。2022年夏から歌のレッスンに集中的に取り組み、英語詞のオリジナル曲をマスターしてボイステストを見事クリア。その歌声は、審査したアメリカのクリエイティブ・スーパーバイザーも「スウィートでエモーショナルで、純粋で温かった」と絶賛するほど。大泉自身も今回の役どころを「自分のなかで久しぶりにやってみたいと思うような、新たな挑戦だった」と振り返り、おしゃべり上手な国民的俳優が今回ばかりは台詞を封印。「あれは『歌』ではなく、紛れもなく『芝居』だった」と語る渾身の歌声で、繊細に色鮮やかにライルの想いを伝え、ハリウッドの一流スタッフが手掛けた本格ミュージカル映画で新境地を見せる。また、ボイステスト当時の様子や、源頼朝に扮した姿で練習したエピソードなどを、大泉ならではのユーモアたっぷりに語り尽くした特別インタビューも公開された。

▼大泉洋 オフィシャルインタビュー映像

■大泉洋(ライル役) コメント
初めてこの仕事のオファーを受けた時は、「何故僕?」と思いました。台詞はない。歌うだけのワニのライルの日本語吹き替えだと。しかも、本国アメリカでは、ショーン・メンデスがライルの歌声を担当している。私でも知っていた、あの若くて、めちゃくちゃ歌の上手い、そして凄いイケメンの彼。更に「なんで僕に?」と思ったのですが。その全てが逆に面白くなってしまって、つい受けてしまいました。日本の皆さんすみません。アメリカではショーンですが、日本の吹き替えは大泉洋です。日本だけオッサンですみません。そんな軽い気持ちで受けてしまったのですが、とんでもなく、努力が必要な仕事で大変でした。ライル役をやるにあたってまず、オファーされたにも関わらず、本国アメリカのテストをパスしないといけないことから始まり、それに向けて歌のレッスン、そしてパスしたのちの本番の歌入れのとんでもない難しさ。ただ上手く歌えば良いわけではないその難しさに、まいりました。あれは「歌」ではなく、紛れもなく「芝居」でございました。2022年の夏から秋にかけてとても充実した期間を過ごさせていただきました。ショーンと向き合い続けた日々でした。ありがとうショーン。いつか君と会って、俺たちやったぜとハグしたいです(笑) とにかく素晴らしい音楽に溢れた、子供から大人まで全ての人々が楽しめる映画です。是非、映画館でご覧ください。ショーンも最高ですが、もしよろしければ吹き替え版もよろしくお願いします(笑)

『シング・フォー・ミー、ライル』
2023年3月24日(金)より全国公開
監督:ウィル・スペック ジョシュ・ゴードン
原作:バーナード・ウェーバー「ワニのライル」シリーズ
脚本:ウィル・デイヴィス
音楽:ベンジ・パセック ジャスティン・ポール
声の出演:ショーン・メンデス
日本語吹替版:大泉洋
出演:ハビエル・バルデム コンスタンス・ウー ウィンズロウ・フェグリー スクート・マクネイリー ブレット・ゲルマン
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

【ストーリー】 ニューヨーク。ショーマンのヘクター(ハビエル・バルデム)は古びたペットショップで魅惑の歌声を耳にする。歌っていたのはなんと、一匹のワニだった。ヘクターはそのワニのライル(ショーン・メンデス/大泉洋)を相棒にしようするが、ライルのステージ恐怖症が判明。ヘクターは去り、ライルはたった一匹、取り残されてしまう。長い月日が経ったある日、ひとりの少年と家族がライルの隠れ住む家に越してくる。傷付き、歌うことをやめていたライルは、自分と同じように孤独な少年を前に再び歌いだす。やがてふたりは歌を通して心を通じ合わせていく…。