宗教二世の苦しみから再生への一歩を踏み出す魂の物語『ココロのバショ』2023年3月公開

女性としては珍しくピンク映画の助監督として映画界に入りし、様々な作品に携わり本作でデビューしたモテギワコ監督が描く、宗教二世の苦しみから再生への一歩を踏み出す魂の物語『ココロのバショ』が、2023年3月24日より公開されることが決定した。併せて、特報映像がお披露目となり、本木克英より応援コメントが寄せられた。

宗教に執心した母に苦しめられてきたユメは大人になってからも自分に自信を持てず、失敗を繰り返していた。そんなある日、彼女は1枚の馬のポスターに心を惹かれて牧場に出かけ、忘れていた幼少期の記憶を呼び覚ます。他人、母、祖母そして自分、繊細ゆえに多くの悩みを抱えるユメは心の世界と現実を行き来し、内なる旅を続ける。宗教二世、毒親、ホースセラピー等社会的なテーマを織り込んだ若い視点の映画が誕生した。

主人公ユメを演じるのは、ジャンルを問わず活躍の場を広げている葛堂里奈。本作では自身の内面から滲み出るものを掘り下げることに努め、その葛藤を瑞々しい演技で体現した。そしてその幼少期には心月なつる。その他、岡元あつこ、大方斐沙子、小曽根叶乃、今井久美子、澁谷麻美、内田岳志の演技派が脇を固める。監督は、女性としては珍しくピンク映画助監督として映画界に入り、以後様々な作品に携わってきた新人モテギワコ。現在世間を騒がせている旧統一教会の二世信者問題 がクローズアップされる前、2021年3月よりこの企画は進められ、撮影は同年11月に行われた。ありのままにこだわった初監督作品の本作では、メインロケ地、長 野県・開田高原でのココロの物語が雄大な自然の中で紡がれていく。

■本木克英(映画監督)コメント
心とはなんとも脆く不安定なものだ。母の愛情を感じられず彷徨った自身の魂の軌跡を、モテギ監督は素直にたどり、見つめ、詩的に昇華している。狂気をはらんだ母の束縛に重苦しい恐怖を覚えたが、やがて逃れ、解放された境地には、傷跡を残した不思議な気高さと清々しさがあった。ピアノの調べも効果的に響く。

『ココロのバショ』
2023年3月24日(金)より、UPLINK 吉祥寺ほか全国順次公開
監督・脚本:モテギワコ
出演:葛堂里奈 岡元あつこ 大方斐沙子 小曽根叶乃 心月なつる 今井久美子 澁谷麻美 内田岳志 
配給:トラヴィス

【ストーリー】 東京都内で母キヌコと二人きりの生活を続けている主人公ユメは、幼い頃より母から の強い束縛を感じていた。母は宗教に執心し、ユメにはつらく当たっていたのだ。 彼女は言葉にならない想いを「母へ宛てた手紙」に書き始めるが、うまくまとめるこ とが出来ない。そんなある日、ユメは一枚の馬のポスターと出会う。 そのポスターに惹かれた彼女は牧場に行き、馬たちと触れ合い始める。そこで思い出 す様々な記憶によってユメは遂に母への手紙を完成させることができるのだった。

©2022「ココロのバショ」製作委員会