インド映画界のスーパースター・ラジニカーントに次ぐ人気を誇るヴィジャイの主演で、2021年インド映画興収3位の大ヒットを 記録した『Master』が、邦題を『マスター/先生が来る!』として、11月18日より公開されることが決定した。併せてポスタービジュアルがお披露目となった。
ヴィジャイが演じるのは名門大学の教授JD。腕っぷしの強さと、型破りな行動力で生徒の人気を集める名物教授だったが、不祥事の責任をとって少年院に赴任する。そこは最凶のギャング、バワーニに支配された少年たちが犯罪と暴力に染まる劣悪な場所だった。JDは少年たちの更生を賭けてバワー二との対決に立ち上がる。
超人的なカリスマ性と身体能力を誇り、満を持して登場すると無数の敵をなぎ倒す。キレキレのダンスや歌唱を劇中に何度もこなし、ヒロインも周りの人々も夢中にさせる漢っぷりを振りまく伊達男の主人公。様式美ともいえるお約束で観客を熱狂させてきたインドの娯楽アクション映画界。その中で、『ムトゥ 踊るマハラジャ』『ロボット』等で日本でも知られるラジニカーントの次を担うスーパースターとして、いま最も頂点を極めているのが、本作の主演ヴィジャイだ。 “大将”という愛称で親しまれ、インドのタミル語映画界の寵児となったヴィジャイの2年ぶり、64作目となる本作は、2021年のインド映画年間興収ランキング3位の大ヒットを記録した。
いきなり顔を出さず、まず足元やシルエットが映され、散々に観客を焦らしての初登場シーン。決め台詞を口にして悠然と歩み去るシーンで多用される仰角のスローモーション。 本作はそんなお約束をしっかり押さえながらも、完全無欠のヒーローに対抗しうる強烈な悪役、バワーニに、スター映画とは距離を置く演技派として“タミル民の宝”の愛称で人気を集めるヴィジャイ・セードゥパティを配した対極的なWスターキャストとなっている。監督は、2019年に『囚人ディリ』のヒットで、スタイリッシュなアクションノワールを描く作家性が注目を集めたローケーシュ・カナガラージを迎えている。共に大衆に愛されるスーパースターと演技派スターの競演、お約束満載のスター映画を作家性の高い監督が手掛ける事が、ヴィジャイのファンのみならず、インドの映画ファンの注目を集める話題となり、本作の大ヒットを生み出した。
ポスタービジュアルでは、「みんなまとめて更生だ!」という熱血教師らしいコピーとは裏腹に、大スターのヴィジャイの顔はサングラスで覆われたままで、酒瓶を持った不敵な姿が描かれ、その背後に劇中で繰り広げられるヴィジャイの数々のアクションが垣間見られるものとなっている。アクションのみならず、泣きのドラマ、華やかなダンス、喜怒哀楽全てをぶち込んだインド娯楽アクション映画のサービス精神の神髄を目撃してほしい。
『マスター/先生が来る!』
2022年11月18日(金)全国順次ロードショー
監督:ローケーシュ・カナガラージ
出演:ヴィジャイ ヴィジャイ・セードゥパティ マーラヴィカ・モーハナン アルジュン・ダース
配給:SPACEBOX
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