松岡茉優「緊張感の中でどこか興奮」古川琴音「同じ世界に生きている」追加キャスト発表!『スクロール』

YOASOBIの大ヒット曲「ハルジオン」の原作者としても知られる橋爪駿輝(はしづめしゅんき)原作小説を、清水康彦監督が北村匠海、中川大志をW主演に迎えて映画化した『スクロール』が2023年に公開される。このほど、追加キャストとして、松岡茉優、古川琴音の出演が発表され、併せて松岡&古川よりコメントが寄せられた。

物語は、鈍色の⻘春を駆ける若者たちのリアリティ溢れる⻘春群像劇。“生きること”そして“愛すること”をエモーショナルに表現し、光が射す明日を強く感じさせてくれるストーリーが心に迫る。

本作のW主演である北村匠海と中川大志と共に本作を彩るのは、これまで数々の映画賞を受賞してきた松岡茉優と、話題作への出演が続く古川琴音。幼い頃から子役として活動し、2018年に第42回日本アカデミー賞にて『勝手にふるえてろ』で優秀主演女優賞、『万引き家族』で優秀助演女優賞を受賞。さらに2021年には『騙し絵の牙』でも同映画賞の優秀主演女優賞を獲得し、現在放送中のNTV「初恋の悪魔」での演技が大きな話題を呼んでいる松岡が演じたのは、中川が演じるユウスケとの結婚がからっぽな心を満たしてくれると信じる菜穂。そして『十二人の死にたい子どもたち』(19)でメインキャストの一人に抜擢され注目を集め、NHK朝の連続テレビ小説「エール」(20)、NTV「コントが始まる」(21)や、『今夜、世界からこの恋が消えても』『メタモルフォーゼの縁側』(22)などの話題作への出演が続く古川が演じたのは、北村が演じる〈僕〉の書き込みに共鳴し、特別な自分になりたいと願う〈私〉。何者にもなれない4人が、ひとつの死をきっかけに、明日への一歩を踏み出す。痛みを知る者にしか見えない光を描く、絶望を抱きしめる希望の物語となっている。

■松岡茉優(菜穂役)コメント
菜穂を演じさせて頂きました。松岡茉優です。短い期間の撮影でしたが、北村匠海さん、中川大志さんをはじめ現場のスタッフ、キャストの集中力は今でも思い出すほどに鮮明に記憶に残ります。ほとんどのシーンがワンカットで進んでいく撮影は1秒も気を抜けず、緊張感の中でどこか興奮していました。あの瑞々しい時間がどのように映されているのか、楽しみです。

■古川琴音(私役)コメント
改めて、自分と周りにいる人たちのことを考えるきっかけになりました。自分のように近しい人でも見えている世界は違くて、反対に相容れないような人でも同じ世界に生きている。この作品中、人との関わりにおいて、いつもよりも繊細になっていたように思います。そんな気持ちを、清水監督やスタッフの皆さん、キャストの皆さんと、時にシェアしながら作っていけたのがとても楽しかったです。是非多くの方に観て頂きたいと思います。

『スクロール』
2023年全国公開
監督・脚本・編集:清水康彦
脚本:金沢知樹 木乃江祐希
原作:橋爪駿輝「スクロール」(講談社文庫【2022年12月刊行予定】)
出演:北村匠海 中川大志 松岡茉優 古川琴音
配給:ショウゲート

【ストーリー】 学生時代に友だちだった〈僕〉とユウスケのもとに、友人の森が自殺したという報せが届く。就職はしたものの上司からすべてを否定され、「この社会で夢など見てはいけない」とSNSに想いをアップすることで何とか自分を保っていた〈僕〉と、毎日が楽しければそれでいいと刹那的に生きてきたユウスケ。森の死をきっかけに“生きること・愛すること”を見つめ直す二人に、〈僕〉の書き込みに共鳴し特別な自分になりたいと願う〈私〉と、ユウスケとの結婚がからっぽな心を満たしてくれると信じる菜穂の時間が交錯していく。⻘春の出口に立った4人が見つけた、きらめく明日への入口とは?

©橋爪駿輝/講談社©映画「スクロール」製作委員会