中澤梓佐「出会いというスタートに違いはありません」ドーナツ屋さんが舞台の人間ドラマ『ドーナツもり』12月公開

東京・神楽坂にあるドーナツ屋さんを舞台にドーナツの穴から覗いた世界を、フリーの広告ディレクター・定谷美海監督が『止められるか、俺たちを』の中澤梓佐主演で、小さなお店を介して生まれる人間模様を描く『ドーナツもり』が、12月2日より公開されることが決定した。併せて、メインビジュアルがお披露目となり、定谷監督と主演の中澤よりコメントが寄せられた。

本作は、東京・神楽坂にある人気の古民家ドーナツ店「ドーナツもり」を舞台に、お店で働く主人公の公子(きーちゃん)がお客さんとの交流を通じ、公子が抱える自身の問題と向き合っていくという物語。

「ドーナツもり」で働く主人公・公子を演じるのは、『止められるか、俺たちを』『あのこは貴族』などに出演しており、本作が初主演となる女優、中澤梓佐。その他、「ドーナツもり」のオーナー・森武蔵役を足立智充、武蔵の妻・森めぐみをtara、公子と共に働く小石役を髙橋雄祐、公子の元カレ・ユータ役を関口アナンが演じ、個性豊かなお客さんたちを、安藤聖、遊屋慎太郎、仁科かりんらが演じる。その他、お客さんと関わりのある役で細川佳央、芹澤興人も出演。

メインビジュアルには、「ドーナツの穴は、なんの味?」というコピーが。実在するドーナツ店「ドーナツもり」のカウンターから真っ直ぐにこちらを見つめる公子の表情が印象的なビジュアルとなっている。

2021年秋に撮影した『ドーナツもり』は、「ドーナツもり」を主なロケ地とし、象の公園や赤城神社などでも撮影を実施。落ち着いた雰囲気で暖かみを感じる神楽坂の魅力がぎゅっと詰まっているところもポイント。小さな街の小さなお店を介して生まれるさまざまな人間模様を描いた本作は、人と人との交流の大切さを気付かせてくれる。

■中澤梓佐(公子役)コメント
あらためて、人と人とが出会う意味や過ごす時間が愛おしいと感じられるような作品になっていると思います。過ごす時間は一瞬かもしれないし、一生かもしれないけれど出会いというスタートに違いはありません。その分ゴールの数は増える。私自身もまだまだ新たなスタートを楽しみに日々過ごしたいです!そして、この作品がもし誰かのスタートのきっかけになればとっても嬉しいです。

■定谷美海(監督・脚本)コメント
ここ数年の間に、わたしたちが手にするコミュニケーションツールは急激に増えました。情報や人の意見を簡単に知ることができるようになり、幾分便利な世の中になりました。その反面、自分で考えることをさぼってしまう傾向にあります。目に見える情報だけを鵜のみにし、想像力は衰え、多数派の意見に迎合することで満足してしまう…。そんな実情は人間関係にも影響しています。言葉の選び方や、人との寄り添い方に責任を持てていなかったりなど、コミュニケーションが雑になっているように思います。私たち人間は想像する生き物です。言葉を有する生き物です。そんな私たちが生きる中、文明は発展する一方ですが、今一度、物理的に人と人が向き合うことの大切さを、そんな交流自体の豊かさを伝えたいと思いました。ドーナツの穴を越えた先に、人間らしい思いやりがあることを願っています。

『ドーナツもり』
2022年12月2日(金)より、アップリンク吉祥寺にて公開
企画・脚本・監督:定谷美海
出演:中澤梓佐 足立智充 髙橋雄祐 仁科かりん 遊屋慎太郎 関口アナン 芹澤興人 安藤聖

【ストーリー】 東京・神楽坂にある、小さなドーナツ店、ドーナツもり。主人公の公子はイラストレーターの仕事の傍ら、ドーナツ屋でバイトをしている。このお店に訪れるお客さんは風変わりな人たちばかり。好奇心旺盛な公子は、お客さんの人生にお節介にも介入していき、助けたり、気付かされたり…。そんな彼らとの交流を通して、公子は自分自身と向き合うようになる。

©映画『ドーナツもり』