吉村界人「小さな承認欲求を埋めるより何かを翻す様な表現にこの身を置いていたい」短編集三章『海の夜明けから真昼まで』実写化

書店員を中心に各界のマンガ好きたちが、今もっとも人に推したい作品を選ぶ”マンガ大賞2022”で、大賞を受賞した「ダーウィン事変」。その作家、うめざわしゅんが約10年前に描いた短編集「一匹と九十九匹と」の一編「海の夜明けから真昼まで」を、吉村界人主演で実写化することが決定。林隆行監督が吉村界人主演で描く3編の物語『人間、この劇的なるもの』の第三章として収録され9月より公開される。

本作は、マンガ大賞 2022 大賞受賞作家、うめざわしゅん原作「一匹と九十九匹と」に収録される一編「海の夜明けから真昼まで」を映画化。社会と自分に絶望し、生きる事を諦めた、ある男。そのある男による監禁事件に巻き込まれた女子高生、麻衣。暴力事件を起こして、居場所を失った麻衣の同級生、氏家。都心から少し離れた小さな港町で起こった、1つの監禁事件をきっかけに、3人の⻭車がゆっくりと動き出す。生きづらさを抱える人々の、一歩を踏み出す瞬間を描く。

主演は、俳優、ミュージシャン、芸人、芸術家など、様々な分野の才人から注目され、圧倒的な存在感を放つ吉村界人。監督は、今の日本映画界を牽引する監督を輩出してきた若手映画監督の登⻯門、田辺・弁慶映画祭の第15回にて、異例の「審査員特別賞」を受賞し、TV-CM、ドラマ、MVなど様々な映像作品を手がける林隆行が手掛ける。現代社会に一石を投じる2人が紡ぐ意欲作、短編集「人間、この劇的なるもの」の第三章として上映される。

■うめざわしゅん(原作)コメント
インコレクトな原作漫画が10年経って今どう実写化されるのかとても楽しみです。

■吉村界人(主演)コメント
小さな承認欲求を埋めるより何かを翻す様な表現にこの身を置いていたいと感じています。だから満たされない気持ちを力ずくで表現に変えようとする監督の舟に乗りました。この時代のイデオロギーを揺さぶれたら嬉しいです。

■林隆行(監督)コメント
俳優吉村界人は、現実でもスクリーンの中でも常にそこにいる。そんな彼と一切嘘をつかず、見たい世界を追求した3本の映画を作りました。関わってくれたスタッフや俳優部にも本当に感謝しています。また、うめざわ先生の漫画がずっと大好きで、今回先生の原作を映画化させていただけて本当に嬉しいです。今この瞬間を生き抜く全ての人たちに届く作品になればと、切に願っております。

短編集『海の夜明けから真昼まで』
2023年9月19日(月)〜9月21日(水)、東京・テアトル新宿(東京)
2023年10月20日(木)、シネ・リーブル梅田(大阪)にて限定上映
他全国順次公開予定

第一章『情動』
監督:林隆行
原作:うめざわしゅん
出演:吉村界人 吉倉あおい 大津尋葵

【ストーリー】 新型ウイルスが蔓延し、未曾有の事態に陥った東京では、ロックダウンから3ヶ月が経とうとしていた。突発的に日常が途絶えたことで、マモル(29)は、人間としての感情を徐々に失っていく…。生きる理由も、死ぬ理由も失った⻘年の儚く光る人間物語。

第二章『そこにいようとおもう』
監督:林隆行
原作:うめざわしゅん
出演:吉村界人 須賀健太 和田颯(Da-iCE) 村田秀亮(とろサーモン)

【ストーリー】 子供の頃からの幼馴染である学、健介、裕太の3人は、同級生・隆の葬式のため久しぶりに帰った地元で再会する。葬式の帰り、1台のタクシーで駅へ向かう3人。昔話で盛り上がる健介と裕太。学は、どこか健介、裕太との会話に苛立ちを感じていた…。⻘年から大人へ変わっていく中で揺れ動く学の心情を美しい情景とともに描く。

第三章『海の夜明けから真昼まで』
監督:林隆行
原作:うめざわしゅん
出演:吉村界人

【ストーリー】 社会と自分に絶望し、生きる事を諦めた、ある男。そのある男による監禁事件に巻き込まれた女子高生、麻衣。暴力事件を起こして、居場所を失った麻衣の同級生、氏家。都心から少し離れた小さな港町で起こった、1つの監禁事件をきっかけに、3人の⻭車がゆっくりと動き出す。生きづらさを抱える人々の、一歩踏み出す瞬間を描く。