娘が犯罪者の父との愛おしい日々を回想 ショーン・ペンが実娘と共演『フラッグ・デイ 父を想う日』日本版予告編

第74回カンヌ映画祭コンペティション部門に出品、アカデミー賞にも2度輝いた名優ショーン・ペン監督最新作『フラッグ・デイ 父を想う日』が、12月より公開される。このほど、日本版予告編がお披露目となった。

本作は、大好きな父親が実は犯罪者だったという衝撃の実話を映画化。『ミスティック・リバー』『ミルク』で主演俳優としてアカデミー賞を受賞し、監督作『イントゥ・ザ・ワイルド』が同賞2部門にノミネートされたショーン・ペンが、構想15年をかけて監督・主演を果たし、自身の監督作に初出演。ショーンが演じるジョンの娘ジェニファーには、彼の実娘であるディラン・ペン。ディランが本作の脚本を初めて読んだのは15歳の時で、父からの15年間にも及ぶ説得に応じて出演を決意した。

予告編は、アメリカ最大級の贋札事件を引き起こしたジョン(ショーン・ペン)が逃走し、今まさに警察の車と壮絶なカーチェイスを繰り広げる様子がTV中継され、それを目にしてしまうジェニファー(ディラン・ペン)の姿を捉えたショッキングな場面から始まる。父とのかけがえのない思い出を振り返るジェニファーの言葉や幼い頃の回想シーンから伝わるのは、子どもたちに最高の世界を与えようとしたジョンが持つ奔放で魅力的な父親としての顔だ。一方で、「フラッグ・デイ(国旗記念日)に生まれた男はクズって決まってる」というジョンの母親や「パパはあなたが思ってるような人じゃない」というジョンの妻の言葉、彼が危険な仕事に手を染めていることを伺わせる様子など、娘の知らない父の一面も垣間見えるシーンも。裏切られ父の実像を知ってもなお、その愛情は変わることなく父と真っすぐ向き合おうとした娘の姿を捉えた、深い人間へのまなざしと感動を予感させる映像となっている。

ポスタービジュアルでは、ジャーナリストへの道を歩き出したジェニファーとジョンが久しぶりに対面するシーンが、ふたりがともに過ごしたかつての光景とともにフィルムのように並べられ、ふたりの日々に寄り添う印象的なデザインとなっている。

『フラッグ・デイ 父を想う日』
2022年12月、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督:ショーン・ペン
出演:ディラン・ペン ショーン・ペン
配給:ショウゲート 

【ストーリー】 1992年、全米にショッキングなニュースが流れる。アメリカ最大級の贋札事件の犯人であるジョン(ショーン・ペン)が、裁判を前にして逃亡したのだ。彼にはジェニファー(ディラン・ペン)という娘がいた。父の犯罪の顛末を聞いたジェニファーは、こうつぶやく「私は父が大好き」。史上最高額の贋札を非常に高度な技術で偽造したジョンとは、いったいどんな男だったのか?父の素顔を知っても愛情は変わらなかった娘との関係とは?ジェニファーが幼い頃から「平凡な日々を見違えるほど驚きの瞬間に変えた」父との思い出を宝物のように貴い、だからこそ切ない日々がひも解かれていく。

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