コロナ禍で役者を続けられるのか!?撮影期間半日、制作費0円で制作された同名短編の長編版『ある役者達の風景』9月公開

緊急事態宣言が解除された2021年5月末に、撮影期間わずか半日、制作費0円で制作された同名短編映画の長編版『ある役者達の風景』が、9月17日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。

短編作品は、コロナ禍で演劇の上演中止が相次ぐ中、人通りの少ない河川敷で稽古を続ける壮年の役者達の姿をコミカルに描き、2021年6月にYouTubeで1週間限定配信され、中西良太らを中心とした活動は「NHKニュース おはよう日本」にて「役者としての“動きを止めない”ベテラン俳優の心意気」として特集もされた。そんな短編をもとに新たに脚本が書き下ろされた長編版である本作が、映画『BOURBON TALK』で国内外の映画祭を賑わせた「コーエンジ・ブラザーズ」の沖正人がメガホンをとり、「相棒」シリーズの三浦信輔刑事役でも知られる大谷亮介、ナレーター・声優・バンドと幅広く活躍する草野とおる、大河ドラマや「浅見光彦」などの人気シリーズに多数出演している中西良太の3人が実名で出演し、その他、数々の著名俳優が友情出演する。

ポスタービジュアルでは、多摩川の河川敷で水面を見つめるように背を向ける、本作の主人公・大谷(大谷亮介)の姿が。大きなシルエットの中にはお芝居の風景が重なり、真っ直ぐな一本道を歩いてきた“ある役者”の心の中が映し出されている。

『ある役者達の風景』
2022年9月17日(土) 全国公開
監督・企画:沖正人
原案:中西良太
出演:大谷亮介 草野とおる 中西良太 小野武彦 勝村政信 キムラ緑子 篠井英介 鈴木一功 高畑裕太 半海一晃 深沢敦 不破万作 マギー モロ師岡 山田まりや 余貴美子 六角精児 渡辺哲
配給:リアリーライクフィルムズ

【ストーリー】 コロナ「禍」が徐々に現実のものとなり、まだ非常事態宣言が出されていなかったころ。壮年の舞台俳優の大谷は、役者仲間である良太と草野を伴ってある川原へと稽古に来ていた。「三密」を避けて練習できる場所が他になかったからだ。いつもと違う勝手にとまどう3人の会話はどこか滑稽ではあるが、内心これからへの不安と焦燥が隠し切れない。大谷が苦悩しつつも生み出した新たな演劇の形「ドクゲキ」。待ちに待った劇場での公開に合わせるかのように発令された「非常事態宣言」。果たして自分たちは役者であることを続けられるのか…。

©2021映画「ある役者達の風景」製作委員会