フィリピンと日本のダブルでゲイの高校生が、愛に出会うまでの物語『世界は僕らに気づかない』今冬公開

芸能事務所であるレプロエンタテインメントが主催する映画製作プロジェクト「感動シネマアワード」でグランプリに輝いた企画を飯塚花笑監督が映像化した『世界は僕らに気づかない』が、今冬に公開されることが決定した。併せて、場面写真がお披露目となった。

本作は、フィリピンと日本のダブルでゲイの高校生・純悟が、母や恋人との関係を通して心の底から渇望していた愛に出会うまでの物語。

監督は、大学在学中にぴあフェスティバルにて審査員特別賞ほか、バンクーバー国際映画祭ノミネート、卒業後は東京フィルメックス新人監督賞準グランプリなど国内外で高い評価を得て、今年公開の『フタリノセカイ』で商業デビューを果たした飯塚花笑(いいづかかしょう)。トランスジェンダーである飯塚監督の自身の経験をもとに、8年の構想期間を経て家族・恋愛・進路など思春期ならではの不安定な感情を描き上げ、自らメガホンを取った。

今年の大阪アジアン映画祭でワールドプレミアを迎え、“来るべき才能賞”を受賞。その後、今年5月に開催されたドイツのニッポンコネクションでも上映され、来月開催の富川ファンタスティック国際映画祭、ニューヨークアジアン映画祭での上映も決定し、国際的にも高い評価を得て注目されている。

『世界は僕らに気づかない』
今冬公開
脚本・監督:飯塚花笑
出演:堀家一希 GOW 篠原雅史 村山朋果 岡田信浩 宮前隆行 田村菜穂 藤田あまね 鈴木咲莉 加藤亮佑 高野恭子 橘芳美 佐田佑慈 竹下かおり 小野孝弘 関幸治 岩谷健司
配給:Atemo

【ストーリー】 群馬県太田市に住む高校生の純悟は、フィリピンパブに勤めるフィリピン人の母親を持つ。父親のことは母親から何も聞かされておらず、ただ毎月振り込まれる養育費だけが父親との繋がりである。純悟には恋人の優助がいるが、優助からパートナーシップを結ぶことを望まれても、自分の生い立ちが引け目となり、なかなか決断に踏み込めずにいた。そんなある日、母親のレイナが再婚したいと、恋人を家に連れて来る。見知らぬ男と一緒に暮らすことを嫌がった純悟は、実の父親を探すことにするのだが…。

©「世界は僕らに気づかない」製作委員会