成田凌「点を決めていれば、もっと戦える人間に育ったかも」人生で最も後悔していることを告白

小説家・燃え殻が脚本を書き下ろした、萩原健太郎監督、成田凌主演の完全オリジナルストーリー「あなたに聴かせたい歌があるんだ」が、5月20日よりHuluにて配信される。このほど、5月19日に日本橋三井ホールにて配信スタート記念イベントが実施され、キャストの成田凌、伊藤沙莉、藤原季節、上杉柊平、前田敦子、田中麗奈、そして萩原健太郎監督が登壇した。

本作では高校の制服を着ての撮影が多かったということで、その時の気持ちを聞かれた成田は「イケてたよね?みんな」と自画自賛。高校生を演じる上で心がけたことについては、「無垢であろうとした」とし、「騒いだね。自分と(藤原)季節は、席が近かったので、ずっと歌の歌詞でしりとりをして。周りの人はウザかった思います(笑)」と、撮影中の和やかな雰囲気を伝えた。

本作の登場人物たちが抱えているような「人生で最も後悔していること」を聞かれた成田は、「信じられないぐらいのペースで思い出す」という出来事があるという。「中学生の時のサッカーの試合中に、ゴールの目の前で、スライディングをしていれば点を決めたんですよ。スライディングして点を決めていれば、もっと戦える人間に育ったかも」としみじみ。さらに、「サッカーをしていたのに、人とぶつかりたくない、ヘディングしたくない、スライディングしたくない。“痛いことが嫌だな”と思いながらやってたんですけど、そこで点を決めていたら、痛いこととも戦える人間になっていて、今ここに居ないかもしれない」と、忘れられない後悔の念を打ち明けた。

この話を人前で初めて話したという成田は、「今ので消化出来た気がします」と笑顔。続けて、「あの頃の自分に、『あれをしてないからダメだったんじゃなくて、あれをしなかったから意味があるんだよ』って言ってあげたい」と、晴れやかな表情で語っていた。

Huluオリジナル「あなたに聴かせたい歌があるんだ」
2022年5月20日(金)より、Huluにて独占配信(全8話)
監督・原作協力・脚本:萩原健太郎
原作・脚本:燃え殻
脚本:藤本匡太
音楽:白戸秀明
テーマ曲:キリンジ「エイリアンズ」
出演:成田凌 伊藤沙莉 藤原季節 上杉柊平 前田敦子 田中麗奈

【ストーリー】 高校2年生だった僕らは教室で、エロ本に赤い下着姿で写る27歳の女教師をクラス全員で見殺しにした。あれから10年が経ち、僕らはあの時の先生と同じ27歳になった。あの時先生が流した歌は、今の僕らに何を語りかけるのだろう…。あの時、17歳だった僕らは27歳の大人を冷めた目で見ていた。17歳は、どんな夢も叶うと信じていた無敵で最強の時期だったけれど、時間は誰にでも平等に流れている。僕らはあの時の大人と同じ27歳になった。役者になる夢を諦めきれずにもがく荻野智史(成田凌)、アイドルになりたかった前田ゆか(伊藤沙莉)、小説家志望の片桐晃(藤原季節)、武道館ライブを目指す中澤悠斗(上杉柊平)、人気アイドルのものまねに活路をみつけた島田まさみ(前田敦子)、そして17歳だった彼らの心に27歳という年齢を刻んだ元英語教師の望月かおり(田中麗奈)。27歳だった先生と27歳になった生徒たちの運命が10年の歳月を経て再び交わろうとしていた。

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