作家・水上勉によるエッセイ「土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―」を原案に、沢田研二主演、『ナビィの恋』『盆唄』の中江裕司が監督・脚本を手掛けて映画化する『土を喰らう十二ヵ月』の公開日が11月11日に決定し、併せて、特報映像とメインビジュアルがお披露目となった。
長野の山荘で暮らす作家のツトムは、山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら原稿に向き合う日々を送る。時折、編集者で恋人の真知子が、東京から訪ねてくる。食いしん坊の真知子と旬のものを料理して一緒に食べるのは、楽しく格別な時間。悠々自適に暮らすツトムだが、13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいた…。
特報映像は、「いい男ね〜」と思わず口にする真知子(松たか子)の一言から始まり、土井善晴が手掛ける料理を映す。四季を通じて撮影した本作らしく、ツトム(沢田研二)と真知子は、二人で春を感じる若竹煮をほおばる。目に楽しい料理の工程や食べる様子だけでなく、その“おいしい”音にも注目だ。また、全編に流れるジャズは、『花束みたいな恋をした』などの大友良英が担当し、本作に軽やかなリズムを加える。
メインビジュアルで表現するのは、「喰らうは生きる 食べるは愛する いっしょのご飯が いちばんうまい」という本作の本質。「いただきます」と手を合わせ、四季の恵みに感謝し、出来立ての料理をいただく。その一連の流れを特報映像同様、メインビジュアルでも表現するために、本作ではポスターとチラシの絵柄を変え、2パターンのビジュアルを展開するという新しい形を打ち出した。土井善晴が手掛けたツトムの日々の食事(ほうれん草の胡麻和えの膳、お粥の膳)と、四季と暮らしの風景を合わせてデザインされた本ビジュアルの中央、存在感のあるタイトル題字は、型染作家の山内武志が担当。型を作り和紙に染める手法で本作の世界観を表現した。
▲ポスタービジュアル
▲チラシビジュアル
『土を喰らう十二ヵ月』
2022年11月11日(金)より、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開
監督・脚本:中江裕司
原案:水上勉「土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―」 「土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月」
料理:土井善晴
出演:沢田研二 松たか子 西田尚美 尾美としのり 瀧川鯉八 檀ふみ 火野正平 奈良岡朋子
配給:日活
【ストーリー】 長野の山荘で暮らす作家のツトム(沢田研二)。山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら原稿に向き合う日々を送っている。時折、編集者で恋人の真知子(松たか子)が、東京から訪ねてくる。食いしん坊の真知子と旬のものを料理して一緒に食べるのは、楽しく格別な時間。悠々自適に暮らすツトムだが、13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいる…。
©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会