「愛してるけど、愛してもいない」30歳女性が新しい恋に向かって走り出す!『わたしは最悪。』予告編

世界3大映画祭のひとつであるカンヌ国際映画祭で主演のレナーテ・レインスヴェが女優賞を受賞したのを皮切りに、世界中の映画祭や映画賞で異彩を放つダークホース作品として話題を呼び、19受賞101ノミネートを記録、間も無く受賞式が開催される第94回アカデミー賞では主要部門の脚本賞、さらには国際長編映画賞にノミネートされるという快挙を成し遂げた、ノルウェーの奇才ヨアキム・トリアー監督による注目作『わたしは最悪。』が、7月1日より公開される。このほど、本作の予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

「どこかにきっと特別な自分がいる」思い描く理想の未来とシビアな現実との間で揺れ動きながらも、自分の気持ちに向き合い行動する主人公ユリヤとその周りの人たちを、時にロマンティックに、時に痛烈に、『テルマ』、『母の残像』などで知られるヨアキム・トリアー監督が圧倒的な共感性をもって、独創的な映像と音楽で描き出した本作。

予告編では、芸術の都オスロを舞台に、主人公ユリヤ(レナーテ・レインスヴェ)が今の彼の元で幸せと思いながら、小さな違和感に気付かないふりをして過ごしてきた自分に、ある時「これは望んでいた自分?」と問いかけ新しい恋に向かって走り出す姿が、遊び心溢れる独創的な映像と、60〜70年代に活躍したハリー・ニルソンの今この時代にこそフィットするキャッチーな楽曲「I Said Goodbye to Me」にのせて映し出される。彼女のセリフは行動とはうらはらなところもあるが、常に本音だから突き刺さる。世界中から共感や絶賛の声続々の本作ならでは映像や構成は、予告編だけでも見逃せない。

ポスタービジュアルには、キャッチコピー「人生は選択―時々、運命」を体現するかのように、吹っ切れたような表情でオスロの街中を駆け抜けるユリヤの姿が収められる。加えて、本作の原題でもある「The Worst Person In The World」のテキストの中に、彼女のいくつもの人生のワンシーンが切り取られ、コラージュされたユニークなビジュアルとなっている。

『わたしは最悪。』
2022年7月1日(金)より、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督・脚本:ヨアキム・トリアー
脚本:エスキル・フォクト
出演:レナーテ・レインスヴェ アンデルシュ・ダニエルセン・リー ハーバート・ノードラム
配給:ギャガ

【ストーリー】 学生時代は成績優秀で、アート系の才能や文才もあるのに、「これしかない!」という決定的な道が見つからず、いまだ人生の脇役のような気分のユリヤ(レナーテ・レインスヴェ)。そんな彼女にグラフィックノベル作家として成功した年上の恋人アクセルは、妻や母といったポジションをすすめてくる。ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、若くて魅力的なアイヴィンに出会う。新たな恋の勢いに乗って、ユリヤは今度こそ自分の人生の主役の座をつかもうとするのだが…。

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