第76回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)を受賞、第45回セザール賞で監督、脚色、衣装の3部門を受賞し、本国フランスではNo.1大ヒットを記録した、鬼才ロマン・ポランスキー監督最新作で、歴史的冤罪事件“ドレフュス事件”を映画化する『オフィサー・アンド・スパイ』が、6月3日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。
反ユダヤ感情が高まる19世紀末のフランスが舞台の本作。ユダヤ人大尉ドレフュスは、ドイツに機密を漏洩したスパイ容疑で終身刑となった。彼の無実を示す衝撃の証拠を発見した対敵情報活動を率いるピカール中佐は、スキャンダルを恐れ証拠の捏造や文書の改竄などあらゆる手で隠蔽をもくろむ国家権力に抗いながら真実と正義を追い求めていく。
予告編では、スパイの罪を被せられたドレフュス大尉(ルイ・ガレル)と彼の無実を裏付ける衝撃の真実を知ってしまった一人の将校ピカール中佐(ジャン・デュジャルダン)が、あらゆる手段で隠蔽を謀る巨大国家権力に抗い、正義のために命懸けの逆転劇に挑む姿がサスペンスフルに映し出される。ナレーションは、NHKの長寿番組「その時歴史が動いた」のキャスターでおなじみの松平定知が務めた。これまで知られざる歴史の物語をドラマティックに伝えてきた松平の重厚なナレーションと相まって、壮絶なドラマを期待させる映像担っている。群がって怒号を浴びせる群衆や銃声といった不穏な描写に、法廷で取り乱すドレフュスの姿、窮地に追い込まれていく絶体絶命の中、ピカールがとった一発逆転の賭けとは?
■松平定知(予告編ナレーション/京都芸術大学教授) コメント
毎日、人が人を殺している。子供たちの上にミサイルが堕ちる―――「それは敵のデマ」と一方の当事者は言う。19世紀末。無実で収監されたドレフュス大尉を救うため奔走するピカール中佐は、苦境の中でこう呟き、自らを奮い立たせる― 「事実は変えられない」!そして…。
『オフィサー・アンド・スパイ』
2022年6月3日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督・脚本:ロマン・ポランスキー
脚本:ロバート・ハリス
原作:ロバート・ハリス「An Officer and a Spy」
出演:ジャン・デュジャルダン ルイ・ガレル エマニュエル・セニエ グレゴリー・ガドゥボワ メルヴィル・プポー マチュー・アマルリック
配給:ロングライド
【ストーリー】 1894年、フランス。ユダヤ系の陸軍大尉ドレフュス(ルイ・ガレル)が、ドイツに軍事機密を流したスパイ容疑で終身刑を宣告される。ところが対敵情報活動を率いるピカール中佐(ジャン・デュジャルダン)は、ドレフュスの無実を示す衝撃的な証拠を発見。上官に対処を迫るが、国家的なスキャンダルを恐れ、隠蔽をもくろむ上層部に左遷を命じられてしまう。全て失っても尚、ドレフュスの再審を願うピカールは己の信念に従い、作家のゾラらに支援を求める。しかし、行く手には腐敗した権力や反ユダヤ勢力との過酷な闘いが待ち受けていた…。
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