稲葉友「とことん愛というものについて追求していった作品」『恋い焦れ歌え』コメント映像&ポスタービジュアル

稲葉友の長編映画初主演作で、熊坂出が監督する『恋い焦れ歌え』が、5月27日より公開される。このほど、稲葉友、遠藤健慎、熊坂出監督によるコメント映像と、ポスタービジュアルがお披露目となった。

清廉潔白な小学校臨時教員の桐谷仁は、正教員を目指してかれこれ10年になり、同い年の妻との関係も良好。最近、川崎の中島小学校に臨時教師として赴任してきたが、生徒からのアンケート結果も上々で正規教員の道も見えてくるなど、プライベートも仕事も充実し、にこやかに日々を過ごしていた。しかしある夜突然、恐ろしく絶望的な事件が彼を襲う…。人生が一変した彼の前に現れる謎の男。抱えた“トラウマ”を克服するためさまよい続け、たどり着いた先には…。深い傷を負った男たちが再生するための葛藤、戦い。そしてその向こうにある真実の愛とは?

主演は『春待つ僕ら』『ずっと独身でいるつもり?』などの話題作に出演、本作が長編映画初主演となる稲葉友。全てを懸けてさらけだし、葛藤から這い上がる男を体現する。相手役に『ミスミソウ』『望み』の遠藤健慎が、魂のラップ、鬼気迫る演技で挑む。『愛なのに』『窮鼠はチーズの夢を見る』のさとうほなみ、『東京リベンジャーズ』の髙橋里恩など実力派が支える。

監督・原作・脚本に『プリテンダーズ』の熊坂出。第58回ベルリン国際映画祭にて日本人初の最優秀新人作品賞を受賞した鬼才が、完全オリジナル作品で、生き抜く力を社会に投げかける。劇中で稲葉が披露するラップ監修を、ラッパーのハハノシキュウが担当。Netflix映画部門1位を獲得した記録的BL実写映画『性の劇薬』のフューチャーコミックス、『百円の恋』『アンダードッグ』のスタジオブルーがタッグを組み、葛藤と再生、絶望と希望、憎悪と愛、生き抜く男たちに向き合った衝撃作が誕生した。

ポスタービジュアルでは、キャッチコピー「このクソみたいな世界で、愛をぶち抜く」とともに主人公・仁(稲葉)が、愛おしそうにKAI(遠藤健慎)をみつめる。ここは楽園かクソみたいな世界の果てなのか…。

▼キャスト&スタッフ コメント

■稲葉友(仁役) コメント
『恋い焦れ歌え』という映画ですが、本当にチーム一丸となって、座組み一同、全身全霊で潜り込んで、とことん愛というものについて追求していった作品となっております。その過程ではラップだったり、いろんな要素が含まれているんですけど、これを劇場で観て、どうみなさんが感じるのかということに今すごく興味があります。なのでぜひ観ていただけるとうれしいです。

■遠藤健慎(KAI役) コメント
僕も映画内でラップを披露させていただいてます。監修に、最前線で活躍されているハハノシキュウさんが担当してくださって僕は仁(稲葉友)のラップシーンが、すごくかっこよくて力強くて大好きです。映画のワンシーンとしても本当に好きだし、ラップとしても本当に好きだし、ぜひそういったところも観ていただけたらと思います。

■熊坂出(監督)コメント
今この国で起こっていることと、とても親和性が高い映画になったと思っております。今、この国でこの映画を出すということに、必然性の高い映画になった。酷く暴力を受けた男が、いろんなものを失ってしまって、そこから人間として生きていく力を獲得していく話です。どうか1人でも多くの人に観ていただけたらと思いますし、この映画が誰かの生きていく力を取り戻すきっかけになれたら本当に幸せだなと思っております。どうかよろしくお願いします。

『恋い焦れ歌え』
2022年5月27日 全国公開
監督・原作・脚本:熊坂出
ラップ監修:ハハノシキュウ
出演:稲葉友

【ストーリー】 清廉潔白な小学校臨時教員・桐谷仁(稲葉友)。正規教員の道も見えてきた最中、彼を恐ろしく深い闇に突き落とす出来事が…。それから3ヶ月経ったある夜、「覚えてる?俺のこと」と彼の前に、謎の男が現れる。仁が抱えた“あるトラウマ”を容赦なくえぐり、さらにそれをラップで表現するよう挑発する、まるで黒い悪魔の使者のようなその男。いったい何故?“この街・川崎”で深い傷を負った男たちが再生するための葛藤、戦い。そしてその向こうにある真実の愛とは…。

©2021「恋い焦れ歌え」製作委員会