2005年に放送開始された佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史が出演する脱力ドラマが、劇場版として12年ぶりに復活する『THE3名様 ~リモートだけじゃ無理じゃね?~』が、4月8日より公開される。このほど、3月30日に池袋harevutaiにて世界最速上映イベントが行われ、佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史が登壇した。
石原まこちんの同名漫画を原作に実写ドラマとして2005年にスタートした「THE3名様」は、佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史が演じるフリーター3人組が深夜のファミレスで会話を繰り広げるだけの脱力感のあるゆるい内容が当時話題となった。熱狂的なファンを中心に支持を集め、2010年「THE3名様 シングルDVD〜マキシちゃってもよかですか?」までの5年間で全11タイトルのDVDシリーズが発売され、累計33万本の大ヒットを記録した。そして、平成から令和に時代は変わり、新たな配信プラットフォームにより映像コンテンツの楽しみ方も変わった。いつでもどこでも、手軽に、気軽に、気楽に観られる映像コンテンツの人気が高くなった今、満を持して、気楽なショートコンテンツの“元祖”とも言うべき「THE 3名様」が、原作者“石原まこちん”の完全書き下ろし「THE3名様 〜リモートだけじゃ無理じゃね?〜」として復活する。
『THE3名様』のまばゆいタイトルバックを背景にシルエット状態で登場した佐藤、岡田、塚本の3名。ファンで埋め尽くされた会場を前にした佐藤は「狭き門を通り抜けて選ばれた皆様!今日のチケットの倍率は…6倍!凄いのか?どうなんだっ!?」と微妙な数字で笑わせ、すかさず塚本から「どうせ倍率を言うなら3倍にしろよ!」とツッコミが。さらに佐藤は12年ぶりの復活のために集まったファンに向かって「もはや絶滅危惧種のような皆さん!(笑)」と軽妙なジョークで会場を沸かせ、塚本も「僕らも忘れかけていたからね」ととぼけるなど、12年ぶりとは思えぬ息ピッタリのやり取りで、会場を一瞬にして『THE3名様』ワールドにした。
トークでは、12年ぶりに復活した理由を言及。塚本から「どうして12年ぶりにやることになったの?」と聞かれた佐藤は、「それは知らないよ!(笑)」ととぼけるも、きっかけは約2年前の塚本の誕生日にあったという。塚本の誕生会に集まった3人の中で『THE3名様』復活への熱が高まり、去年の10月に撮影が敢行された。佐藤は「(塚本の)誕生会に3人が再会したときに、先延ばしにしたらもうやらなくなるというか、ラストチャンス感もあったので、自分たちでやろうと。石原まこちん先生に脚本を書いてくれないかとお願いし、これまでずっとプロデューサーを務めてくれていた森谷雄さんに監督もお願いしました」と3人で1から再スタートさせた経緯を解説した。本シリーズの名物キャラ“パフェおやじ”を演じ、2020年に惜しまれつつ亡くなった志賀廣太郎についても、「我らの志賀さんという存在もちゃんと作品に入れたかった」とそのイズムを物語に織り込んだという。
さらに、佐藤が「『THE3名様』史上最大の発表!」と切り出し、カンヌ国際映画祭へのエントリーを大発表。喜色満面な様子ながらも、「結果は4月か5月にわかると思うけれど…前もって言っておきます!ボツです!」と爆笑。すると岡田は「いやいや!この世の中、何が評価されるかわからないよ!我々がレッドカーペットを歩く可能性だってあるから!」とポジティブ妄想。しかし、佐藤から「その時は(役衣装の)ホットパンツで歩いてね!」などと言われると「そんな姿は家族に見せたくないよ!一番の汚点になるよ!」と大騒ぎ。「エントリーするのはタダ!」とはいうものの、どの部門で受賞したいかを問われた佐藤が「…苦笑部門!」と斬新な部門を設立。皆口々に、「カンヌが苦笑した」「全米が苦笑!」などと笑い合い、「こういうのも『3名様』ならでは」「嬉しい限りですね!」と笑顔だった。
司会もおかず、3人の爆笑トークで回したイベントもあっという間に終了。最後に佐藤は「12年経ってもこんなにたくさんの人に『THE3名様』を愛してもらえているんだと嬉しかった。これからももっともっと皆さんに楽しんでもらえるよう、続編製作も含めて色々なことを試していきたい!」と改めて再会&復活の狼煙を挙げていた。
『THE3名様 ~リモートだけじゃ無理じゃね?~』
2022年4月8日(金)より、新宿バルト9ほか全国公開
監督・プロデュース:森谷雄
原作・脚本:石原まこちん
出演:佐藤隆太 岡田義徳 塚本高史 小林大介 桃月なしこ 安藤玉恵
配給:アットムービー
【作品概要】 2005年にスタートした、佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史が演じるフリーター3人組が深夜のファミレスで会話を繰り広げるだけの脱力感のあるゆるい内容が当時話題となった「THE3名様」が、12年ぶりに復活する劇場版。
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