立川志の輔の創作落語「伊能忠敬物語―大河への道―」を、中井貴一主演、松山ケンイチ、北川景子共演で映画化する『大河への道』が、2022年5月20日より公開される。このほど、本作の本予告編と本ポスタービジュアルがお披露目となった。
現代の千葉県香取市。市役所の観光事業として、初めて日本地図を作った郷土の偉人「伊能忠敬」を描く大河ドラマの開発プロジェクトが立ち上がる。総務課主任・池本(中井貴一)は、ひょんなことから観光課の課長・小林(北川景子)によって開発担当に任命される。池本はお調子者の部下・木下(松山ケンイチ)と共に、今は引退したという噂の大物脚本家・加藤(橋爪功)をなんとか口説いて脚本の執筆を依頼するが、思いもよらぬ発見が加藤から池本に伝えられる。日本地図を完成させたのは、伊能忠敬ではないというのだ。舞台は200年前へ。江戸下町の伊能忠敬邸では、天文学者の高橋景保(中井貴一)と助手の又吉(松山ケンイチ)、日本地図完成を目指す忠敬の測量隊(和田正人、田中美央、溝口琢矢、平田満)、下女のトヨ(岸井ゆきの)、そして伊能のかつての妻・エイ(北川景子)によって、驚くべき隠密作戦が決行されようとしていた…。
本予告編は、舞台を令和から江戸へと移し、亡くなった伊能忠敬を囲む測量隊たちを前に天文学者・高橋景保の「今しばらく伊能先生には、生きていていただきましょうか」という一言から、驚愕の隠密作戦が実行されていく様子が描かれている。
また、先日の完成披露舞台挨拶にて玉置浩二が主題歌を手がけることが発表され大きな話題となったが、本予告編では書き下ろし楽曲「星路」(みち)の音源が遂にお披露目。玉置が「コメント等はあまり得意ではないので、上手く言えませんが、微力ながら、僕の歌が映画『大河への道』を少しでも照らすことが出来たなら、嬉しく思います。映画の御成功、心からお祈りしています」と語るように、「星路」(みち)は日本地図の完成目前で亡くなった伊能忠敬の志を引き継いだ者たちの物語に寄り添い、明るく照らし出すような楽曲となっている。
本ポスタービジュアルでは、伊能忠敬の志を継いだ面々が唇に指を当て何かを隠すしぐさをしながら、大河ドラマ開発プロジェクト成功に向け奔走する池本の周りを取り囲んでいる。伊能忠敬が完成させたと思われている初の日本地図の裏側に隠された驚くべき秘密とは何なのか?その物語の全貌が思わず気になってしまうデザインとなっている。
『大河への道』
2022年5月20日(金)より、丸の内ピカデリーほか全国公開
監督:中西健二
原作:立川志の輔「伊能忠敬物語−大河への道−」
脚本:森下佳子
音楽:安川午朗
出演:中井貴一 松山ケンイチ 北川景子 岸井ゆきの 和田正人 田中美央 溝口琢矢 立川志の輔 西村まさ彦 平田満 草刈正雄 橋爪功
配給:松竹
【ストーリー】 千葉県香取市役所では、観光促進として地元を盛り上げるために、“大河ドラマ”の開発プロジェクトが立ち上がる。主人公は伊能忠敬。そう、あの初めて日本地図を作ったことで有名な、郷土の偉人である。しかし、その脚本作りの最中に、ある驚くべき事実を発見してしまう。なんと伊能忠敬は、地図完成の3年前に亡くなっていたのだ!「伊能忠敬はドラマにならない。地図を完成させてないんだ!」「え、じゃあ、誰が?」舞台は江戸の下町へ…。弟子たちに見守られ、伊能忠敬は日本地図の完成を見ることなく亡くなった。動かぬ師を囲んですすり泣く声が響く中、ある人物が意を決し発言する。「では、今しばらく先生には、生きていていただきましょうか…」忠敬の志を継いで地図を完成させるために、弟子たちによる一世一代の隠密作戦が動き出す。そこには、歴史に埋もれた、涙なしには語れない感動のドラマがあった…。
©2022「大河への道」フィルムパートナーズ