大沢たかお「その世界に引きずり込まれる」、檀れい「美術や衣装も素晴らしかった」『ナイトメア・アリー』日本オリジナルナレーション予告編

現代最高峰の異才監督ギレルモ・デル・トロが、作品賞・監督賞を含むアカデミー賞4部門を受賞した前作『シェイプ・オブ・ウォーター』に続き、再びサーチライト・ピクチャーズとタッグを組んだ最新作で、ブラッドリー・クーパーが出演を務める『ナイトメア・アリー』が、3月25日より公開される。このほど、大沢たかおと檀れいがナレーションを務める、本作の日本オリジナルナレーション予告編がお披露目となった。

ショービジネスでの成功を目指す青年スタンが、人間とも獣ともつかない生き物を出し物にするカーニバルの世界で駆け上がっていくが、その先には予想もつかない栄光と闇が待ち受けていた。

日本オリジナルナレーション予告編は、スタン(ブラッドリー・クーパー)が「本当に故人と話せますか?」と問いかけられるシーンから始まる。とあるカーニバルの一座で読心術を身につけ、愛する女芸人モリー(ルーニー・マーラ)とともに華やかなトップ興行師の道を駆け上がっていくスタンだが、不敵な笑みを見せる精神科医のリリス(ケイト・ブランシェット)と手を組んだことをきっかけに、越えてはいけない一線を越え、光に照らされるショービジネスの世界から、後戻りの出来ない闇の領域へと飲まれていってしまう。ナレーションに抜擢されたのは、俳優の大沢たかおと檀れい。大沢が主人公スタン、そして檀がリリスの視点で、映画のもつ世界観と劇中で展開されていく独特の世界観と男女のスリリングな騙し合いを妖艶な声色で見事に体現する。新映像も満載の本映像だが、ナレーション収録に挑むにあたり、二人は一足先に本編を鑑賞した。

■大沢たかお コメント
基本的に僕は芝居が本業ですから、マイクに向かうより身体でしゃべる方が慣れているので、ナレーションは難しかったです。でもこの機会に、声でだけですが、他の映画にも参加でき、ブラッドリー・クーパーのやっていたことが追体験できる感じがして面白かったです。映画のテーマはすごくはっきりしていて、人間の本質的な部分、因果応報、避けては通れない部分にやはり人は向かうのだなと思いました。人間皆に共通する“逃れたくても逃れられないもの”を、デフォルメした映画の世界でギレルモ・デル・トロ監督が見事に表現されていると感じました。ひとつひとつの画も良くて、あれだけ美しく説得力のある画が撮れていると、観ていてその世界に引きずり込まれます。出ている俳優さんも皆とても素晴らしいですが、僕は最後のブラッドリー・クーパーの、運命や結末を知った人の表情が大好きでした。きっと彼が台本を読んで、最初からずっと一番考え続けたのは、あのラストシーンだったんじゃないかと思うんです。そこで僕は人間のいろいろなものを感じて、“映画っていいな”って、水野晴郎さんみたいに、すごく感動しました。

■檀れい コメント
大沢(たかお)さんがスタン側で出演されると聞いて、スタンが野望の深みにどんどんはまっていく様を大沢さんとの掛け合いでうまく表現できればいいなと思いながらナレーションさせていただきました。声のお仕事が元々好きだったので、男女の掛け合いというナレーションも新鮮でとても面白かったです。本編を拝見し、作品自体が十分に練られ精巧に作られていると感じましたし、美術や衣装も素晴らしかったです。主人公スタン自身の名が上がれば上がるほど欲望が増して、深みにはまっていく様には、人間の欲深さや愚かさを感じて、最後まで引き込まれました。リリス役のケイト・ブランシェットも本当に素敵。どの作品でもいつも芯が通っていて、存在感が凄い。今回はスタンよりも一枚も二枚も上回るしたたかさで圧倒されました。劇場でぜひ観たい作品です。劇場で観ると雰囲気も違って、音もスクリーンも大きくて、世界観により包まれるので、ドキドキハラハラが募るなか鑑賞が出来ると思います。映画は劇場で観るために作り手側も作っていると思いますし、劇場で観るのが一番楽しいと思います。

『ナイトメア・アリー』
2022年3月25日(金) 全国公開
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:ブラッドリー・クーパー ケイト・ブランシェット トニ・コレット ウィレム・デフォー リチャード・ジェンキンス ルーニー・マーラ ロン・パールマン デヴィッド・ストラザーン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

【ストーリー】 ショービジネスでの成功を目指す青年スタン(ブラッドリー・クーパー)が、人間とも獣ともつかない生き物を出し物にするカーニバルの世界で駆け上がっていくが、その先には予想もつかない栄光と闇が待ち受けていた。

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