ノンフィクション作家・髙橋秀実の同名著書を、『舟を編む』の渡辺謙作監督が長谷川博己と綾瀬はるか共演で贈る『はい、泳げません』が、6月に公開される。このほど、追加キャストとして、麻生久美子、阿部純子、小林薫らが出演することが発表され、併せて、場面写真がお披露目となった。
本作は、泳げない男と泳ぐことしかできない女の、希望と再生の物語。物語は現代。大学で哲学を教える小鳥遊雄司は、泳げない。水に顔をつけることも怖い。人間と水の関係についての頭でっかちな理屈ばかりをこねて、水を避けてきた雄司はある日、ひょんなことから水泳教室に通い始めることになる。訪れたプールの受付で、強引に入会を勧めたのが水泳コーチ・薄原静香だった。静香が毎日教える賑やかな主婦たちの中に、体をこわばらせた雄司がぎこちなく混ざる。その日から、陸よりも水中の方が生きやすいという静香と、水への恐怖で大騒ぎしながらそれでも続ける雄司の、一進一退の日々が始まる。それは、ある理由で水をおそれることになった雄司の、苦しくも再生の日々だった…。
新たなキャストとして、過去のある出来事によって雄司(長谷川博己)と別れることになった元妻・美弥子に、数多くの映画やドラマで活躍し、世代を問わず人気を博す実力派・麻生久美子。小学生の息子を持つシングルマザーで雄司の現在の恋人でもある奈美恵に、NHK連続テレビ小説「おちょやん」をはじめ、映画『燃えよ剣』、『Daughters』、『461個のおべんとう』など近年の話題作に立て続けに出演し、名実共に躍進を続ける阿部純子。雄司の勤める大学の先輩で、心理学を教える鴨下教授に、NHK「青天を衝け」で渋沢栄一の父を好演したことが記憶に新しい、日本を代表する実力派俳優・小林薫。さらに、雄司と同じ水泳教室に通う中年女性たちには、数多の映画やドラマ、舞台で名バイプレーヤーとして活躍する伊佐山ひろ子、広岡由里子、占部房子、上原奈美が参加。個性豊かで安定感のある豪華実力派キャストたちが集結した。それぞれ色濃い印象を残すキャストたちは、雄司の人生にどのように関わっていき、影響を与えていくのか?
『はい、泳げません』
2022年6月 TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督・脚本:渡辺謙作
原作:髙橋秀実「はい、泳げません」
出演:長谷川博己 綾瀬はるか 伊佐山ひろ子 広岡由里子 占部房子 上原奈美 小林薫 阿部純子 麻生久美子
配給:東京テアトル リトルモア
【ストーリー】 大学で哲学を教える小鳥遊雄司(長谷川博己)は、泳げない。水に顔をつけることも怖い。人間と水の関係についての頭でっかちな理屈ばかりをこねて、水を避けてきた雄司はある日、ひょんなことから水泳教室に通い始めることになる。訪れたプールの受付で、強引に入会を勧めたのが水泳コーチ・薄原静香(綾瀬はるか)だった。静香が毎日教える賑やかな主婦たちの中に、体をこわばらせた雄司がぎこちなく混ざる。その日から、陸よりも水中の方が生きやすいという静香と、水への恐怖で大騒ぎしながらそれでも続ける雄司の、一進一退の日々が始まる。泳ぎを覚えていく日々の中で雄司は、元妻の美弥子との過去の出来事や、シングルマザーの恋人・奈美恵との未来など、目をそらし続けていた現実とも向き合うことになる。それは、ある決定的な理由で水をおそれることになった雄司の、苦しくも再生の日々だった…。
©2022「はい、泳げません」製作委員会