長谷川博己&綾瀬はるか「真面目な話は絶対してない」休憩時間も椅子を並べて「わちゃわちゃ」

ノンフィクション作家・髙橋秀実の同名著書を、『舟を編む』の渡辺謙作監督が長谷川博己と綾瀬はるか共演で贈る『はい、泳げません』が、6月10日より公開される。このほど、5月25日にe-sports銀座にて公開直前イベントが実施され、キャストの長谷川博己、綾瀬はるか、そして渡辺謙作監督が登壇した。

8年ぶりの共演となった長谷川と綾瀬。長谷川は綾瀬について「頼れる共演者です。久しぶりでしたけど、全然違和感なくやらせていただきました。本当に楽しかったです」とコメント。綾瀬も長谷川との共演について、「その後も仲良くさせてもらっていて自然に。台本を読んだ時に、この役がぴったりだなって思っていたので、一緒にやっていてもすごく楽しかった」と撮影を振り返った。

休憩時間も椅子を並べて「わちゃわちゃ」していたという2人。その時の会話の内容を聞くと綾瀬は「お昼、何食べるかとか(笑)」、長谷川も「そうそう。真面目な話は絶対してない(笑)」と笑顔で話していた。

劇中では泳げない役だが実際は「泳ぐのが好きだった」という長谷川は、「どうしたら泳げない人を演じられるかというのが、悩ましかった」という。それでも水恐怖症という役に徹した結果、「今までプールが好きだったんですけど、プールに入るのが嫌になってきた。ちゃんと役作りができたのかもしれない(笑)」と役作りについて語った。

「9割プールでの撮影だった」という水泳コーチ役の綾瀬は、「全員水着で撮影していたので、部活みたいな感じがしてました。部活の延長で映画が出来上がっていくようで楽しかった」という。また、綾瀬は水泳の練習について「クロールだけでいいって言われて、いかに先生っぽく、かっこよく泳げるか」を突き詰めていったそうだが、「監督が『エンドロールで4種目撮りたい』って急に言い出して。バタフライとか撮影終わりに練習したんですけど、結局使われなかった(笑)」と自虐エピソードに自ら大笑いしていた。

『はい、泳げません』
2022年6月10日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督・脚本:渡辺謙作
原作:髙橋秀実「はい、泳げません」
主題歌:Little Glee Monster「magic!」「生きなくちゃ」
出演:長谷川博己 綾瀬はるか 伊佐山ひろ子 広岡由里子 占部房子 上原奈美 小林薫 阿部純子 麻生久美子
配給:東京テアトル リトルモア

【ストーリー】 大学で哲学を教える小鳥遊雄司(長谷川博己)は、泳げない。水に顔をつけることも怖い。屁理屈ばかりをこねて、人生のほとんどで水を避けてきた雄司はある日、ひょんなことから水泳教室に足を運ぶ。訪れたプールの受付で、強引に入会を勧めて来たのが水泳コーチ・薄原静香(綾瀬はるか)だった。静香が教える賑やかな主婦たちの中に、体をこわばらせた雄司がぎこちなく混ざる。その日から、陸よりも水中の方が生きやすいという静香と、水への恐怖で大騒ぎしながらそれでも続ける雄司の、一進一退の日々が始まる。泳ぎを覚えていく中で雄司は、元妻の美弥子との過去や、シングルマザーの恋人・奈美恵との未来など、目をそらし続けて来た現実とも向き合うことになる。それは、ある決定的な理由で水をおそれることになった雄司の、苦しい再生への第一歩だった。

©2022「はい、泳げません」製作委員会