働く女性の声からクラウドファンディングを経て制作され、第14回田辺・弁慶映画祭では観客賞を受賞するなど、男女問わず広い世代から圧倒的な共感の声を集めた、鉢嶺杏奈、尾花貴絵らが共演する『マイライフ、ママライフ』が、4月1日より公開されることが決定した。併せて、予告編、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。
本作は、仕事と子育ての両立で悩む女性たちの経験談を入念にリサーチし、ひとりで悩みを抱え込んでしまうワーキングマザー、仕事に生きがいを感じ妊娠に前向きになれない女性、それぞれの葛藤とジェンダーギャップ世界120位の日本の現実を映し出す。現代女性がもつ“生き方”の苦悩や、夫との子育てをめぐる軋轢などそのリアルさに、映画祭や試写で見た方々から多くの共感の声が集まり、このたび劇場公開が決定した。
監督は、平成元年生まれの⻲山睦実。先日発表されたドキュメンタリー『世界で戦うフィルムたち』をはじめ、人間とヒューマノイドとの恋愛を描いた『12ヶ月のカイ』では、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭・北海道知事賞ほか、海外映画祭にも数多く選ばれるなど、新進気鋭の映像作家。本作では、鉢嶺杏奈、尾花貴絵など監督と同世代の俳優たちとともに、等身大で今を生きる女性の生きづらさを見つめながら、多様な価値観を表現。夫役の水野勝、池田良のほか、主人公の同僚役の柳英里紗、中田クルミも、それぞれに悩む姿を見せる。また脚本監修には『風の電話』の狗飼恭子が参加する。
予告編では、子どもを持つかどうかを巡って妻・綾(尾花貴絵)と夫・健太郎(水野勝)の間で意見が分かれるシーンや、夢を諦めて母親としての人生に悩む沙織(鉢嶺杏奈)、子育てを押しつけてきたことを指摘されて棒立ちになる博貴(池田良)の姿などが映し出される。悩みながらも生きる女性たちの背中をそっと押してくれるような、シンガーソングライター小玉しのぶが歌う主題歌「Hello」が優しく響く。
▼著名人 絶賛コメント
■伊藤さとり(映画パーソナリティ)
キャリアを捨てられますか?ひとりの時間を諦め、子育てが出来ますか?それでもアナタは子どもが欲しいですか?これは女性だけでなく、男性に問いたい。映画の中には二人の私が姿を変えて存在し、「今、心から幸せか?」とスクリーンから問いかけてくるのです。
■新居日南恵(manma 創業者)
“家族留学”を起点に、女性を取り巻くいまの日本の姿をリアルに描いてあり、共感の嵐でした。女性活躍が話題になり、社会が大きく前に進んだようでいて、まだ数十年前から変わらない、性別役割分業や子育て中の女性の肩身の狭さなど…。いまこの時代に、『マイライフ、ママライフ』の映画を通してもう一度見つけることにとても大きな意味があると感じます。
■曽我真臣(俳優)
タイトルから、女性向けと思われるかもしれませんが、僕の認識は違います。お父さんにこそ観てほしい。ガツンときますよ。一児のお父さんの僕が言うので間違い無いです。もちろんまだお父さんじゃない男性も観てほしい。今の時代に子どもを育てるというのは、家族を守るというのは、大変なことです。これからの家族ってこうなのかなって、ヒントをくれたり、寄り添ってくれたり、そんな作品です。
■田中シェン(俳優)
自分としての人生と母親としての人生、親0年生になるということ。目の前で起こる一瞬一瞬を、一緒に生きているということをもっと大切に生きようと映画の主人公たちに背中を押されました。
『マイライフ、ママライフ』
2022年4月1日(金)より、渋谷HUMAXシネマほか全国順次公開
監督・脚本:⻲山睦実
脚本監修:狗飼恭子
音楽:久保田千陽
主題歌:小玉しのぶ
出演:鉢嶺杏奈 尾花貴絵 池田良 水野勝 柳英里紗 中田クルミ 多田真翔 澤邊優愛 真辺幸星 山中雄輔 高木悠衣 蔦陽子 ヴァネッサ・パン 広野桜 清瀬やえこ 中野マサアキ 森本のぶ
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
【ストーリー】 結婚から3年、大内綾(尾花貴絵)は仕事に熱中する日々を送っていた。夫・健太郎(水野勝)から「そろそろ子どもが欲しい」と言われるが、綾は妊娠・出産に勇気が持もてない。ある日綾は仕事で、子どもを持たない夫婦が子どものいる家庭を体験する“家族留学”のイベント運営を任される。二人の子どもを育てながら働く三島沙織(鉢嶺杏奈)の家庭に体験に行くが、綾は生活のためには「本当にやりたい仕事」を諦め事務職で働く沙織の気持ちが理解出来ず傷つけてしまう。一方の沙織も、夫からの家事育児の協力が得られず不満が積もる日々を送っていて…。
©2021「マイライフ、ママライフ」製作委員会