2021年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された、ジャック・オディアール監督とセリーヌ・シアマ脚本による話題作『Paris, 13th District（英題）』が、邦題『パリ13区』として4月22日より公開されることが決定した。併せて、場面写真がお披露目となった。

パリ13区の今日が舞台の本作。コールセンターで働く台湾系のエミリーと高校教師のカミーユ、33歳で大学に復学したノラ、そしてポルノ女優のアンバー・スウィート。多文化で活気あふれる現代のパリで、ミレニアル世代の若者たちが織りなす、不器用で愛おしい人間模様を描く。

監督は、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『ディーパンの闘い』、グランプリ受賞作『預言者』など数々の名作で世を驚かせてきた、今年70歳を迎える鬼才ジャック・オディアール。待望の最新作では、『燃ゆる女の肖像』で一躍世界のトップ監督となった現在43歳のセリーヌ・シアマと共同で脚本を手掛け、“新しいパリ”の物語を洗練されたモノクロの映像美で大胆に描き出した。

原作は、北米のグラフィック・ノベリスト、エイドリアン・トミネによる3つの短編「アンバー・スウィート」「キリング・アンド・ダイング」「バカンスはハワイへ」。ニューヨーカー誌のカバーイラストや、WEEZER、ヨ・ラ・テンゴといったミュージシャンのアルバムのジャケットを手掛けることでも知られるほか、自伝的物語を描いた最新作はA24とアリ・アスター製作でのアニメ化が進んでいる。あらゆるカルチャー分野から熱い眼差しが注がれる、今最注目の作家だ。

コロナ禍で撮影期間が限定されたために、クランクイン前のリハーサルに力を入れ、今までにない濃厚な作品づくりが行われたという本作。2021年第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でお披露目されるや、フランス映画界屈指の世代を超えたビッグコラボが大きな注目を集め、Time Out「間違いなく、『今』を物語る映画だ」、Daily Telegraph（UK）「息をのむ、ヌーベルヴァーグ映画に匹敵する美しさ」、Variety「つながりを求めるミレニアル世代が魂を込めて織り成す、モノクロの艶やかなタペストリー」、AwardsWatch「唯一無二の映画だ」と各誌で絶賛を浴びた。また、先日ノミネーションが発表された第47回セザール賞では、撮影賞、脚色賞、音楽賞、有望若手女優賞、有望若手男優賞の5部門に選出された。

場面写真には、高層ビルの屋上で会話を交わすエミリーとカミーユ、ノラを交えて並木道を歩く3人、大学で講義を受けるノラの姿などが収められる。

『パリ13区』
2022年4月22日（金）より、新宿ピカデリーほか全国公開
監督・脚本：ジャック・オディアール
脚本：セリーヌ・シアマ　レア・ミシウス
原作：エイドリアン・トミネ「アンバー・スウィート」「キリング・アンド・ダイング」「バカンスはハワイへ」
出演：ルーシー・チャン　マキタ・サンバ　ノエミ・メルラン　ジェニー・ベス
配給：ロングライド

【作品概要】　本作はパリ13区の今日が舞台。コールセンターで働く台湾系のエミリーと高校教師のカミーユ、33歳で大学に復学したノラ、そしてポルノ女優のアンバー・スウィート。多文化で活気あふれる現代のパリで、ミレニアル世代の若者たちが織りなす、不器用で愛おしい人間模様を描く。

©ShannaBesson ©PAGE 114 – France 2 Cinéma