ブラジルの現在を生きる17歳のトランスジェンダーを描いた映画『私はヴァレンティナ』が、4月1日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。
ブラジルの小さな街に引っ越してきた17歳のヴァレンティナ。彼女は出生届の名であるラウルではなく、通称名で学校に通う手続きのため蒸発した父を探している。新しい友人や新生活にも慣れてきたが、自身がトランスジェンダーであることを伏せて暮らしていた。そんな中、参加した年越しパーティーで見知らぬ男性に襲われる事件が起きる。それをきっかけにSNSでのネットいじめや、匿名の脅迫、暴力沙汰など様々な危険が襲い掛かるのだった…。
予告編には、ヴァレンティナが見知らぬ男性に襲われ、それを機に学校や学生、その親たちをも巻き込んだ騒動が巻き起こるも、彼女が家族や仲間に支えられ、強く生きていく姿が映し出される。
本作を観たファッションモデルのイシヅカユウは、公式HPに掲載中の映画コラム「VIVA VALENTINA!」内で「“トランスジェンダーの物語”という側面はあっても、それが全てでは無い、私たちみんなの為の物語」と語る。「従来のように、特別な、聖人君主のような美しい物語としてでは無く、全員が町の中にいる市井の人であり、その人々が各々、または一緒に自分達の人生と対峙していく物語になっていて、そこに私はとても勇気を貰えました」と続け、さらに「これから観る人には、身構えずに観て欲しいし、観終わった後も、問題提起と共にこの映画自体の魅力がもっと語られて欲しい」と纏めている。
『私はヴァレンティナ』
2022年4月1日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督・脚本:カッシオ・ペレイラ・ドス・サントス
出演:ティエッサ・ウィンバック グタ・ストレッサー ロムロ・ブラガ ロナルド・ボナフロ マリア・デ・マリア ペドロ・ディニス
配給:ハーク
【ストーリー】 ブラジルの小さな街に引っ越してきた17歳のヴァレンティナ(ティエッサ・ウィンバック)。彼女は出生届の名であるラウルではなく、通称名で学校に通う手続きのため蒸発した父を探している。新しい友人や新生活にも慣れてきたが、自身がトランスジェンダーであることを伏せて暮らしていた。そんな中、参加した年越しパーティーで見知らぬ男性に襲われる事件が起きる。それをきっかけにSNSでのネットいじめや、匿名の脅迫、暴力沙汰など様々な危険が襲い掛かるのだった…。
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