「ビッグコミックオリジナル」にて2018年1月から連載が始まった、原作・香川まさひと、作画・月島冬二による同名漫画を、岸善幸監督が有村架純主演、森田剛共演で実写映像化する『前科者』のドラマ版が2021年11月20日よりWOWOWにて放送・配信中、映画版が2022年1月28日より公開される。このほど、映画コメンテーター・LiLiCoをMCに、有村架純、森田剛、岸善幸監督が対談するスペシャルトーク映像と、有村、森田、磯村勇斗がインタビューに回答し本作のストーリー・キャラクターを紹介する特別映像2種、そして場面写真がお披露目となった。
本作のドラマ版は、新人保護司の阿川佳代が様々な「前科者」と向き合い成長する様を描く職業ドラマ、映画版は完全オリジナル作品で、佳代が保護司として現在進行形の凶悪犯罪と向き合う社会サスペンスとなっている。
▼スペシャルトーク映像
▼特別映像<キャラクター編>
▼特別映像<ストーリー編>
場面写真には、最初の対象者で、今は更生し便利屋を営む斉藤みどり(石橋静河)や、半年前から担当する殺人犯の工藤誠(森田剛)と交流する保護司・阿川佳代(有村架純)の姿、交番の巡査部長が何者かに拳銃を奪われ重傷を負った事件の捜査をする刑事の滝本真司(磯村勇斗)、鈴木充(マキタスポーツ)のカット、コンビニのレジに立つ阿川の前に滝本が現れるシーンなどが収められる。
▼キャスト コメント
■有村架純(阿川佳代役)
Q:完成した映画を観て。
脚本を読んだ時の方がすごく苦しかったです。演じている時も(森田演じる)工藤誠のことを思って、ひたむきに泣いたり笑ったり怒ったり、人のために自分の心が動かされていく日々でしたが、完成した映画を観た時に希望を感じる作品になっていて、びっくりしました。
Q:初共演の印象。
初めて(森田の)目を見た時に「なんて優しい目をしているんだろう」と思って。それだけでいい人なんだろうなって、全部分かっちゃうくらい。
Q:描こうとしたこと。
罪を犯すということは肯定できることではないですけど、一生懸命生きようとしている人たちを生きづらいようにする資格は自分たちにはないですし、(元受刑者も)温かい世界で生きていけるような世の中になってほしいなと思います。
Q:演じた役について。
ある過去の出来事と共にずっと生きている人なんですけど、阿川自身がその過去にすごくこだわりを持っていて、だからこそいつまでも自分が存在する価値を探し続けていて、存在価値をきれいな心で関われる保護司というところで自分を肯定している複雑な状況を抱えた女性です。
■森田剛(工藤誠役)
Q:完成した映画を観て。
涙が出ました。悲しいという気持ちよりも浄化される涙で、観終わった後、すっきりしました。
Q:初共演の印象。
公園のシーンで、カメラチェンジの時に僕はその場から動きたくなかったんです。先生(=有村)を見たら、先生も動かないで(一緒に)ずっといてくれて、嬉しくなっちゃったんですよね(笑)。
Q:描こうとしたこと。
「生きる」ということをすごく感じます。いつ死ぬか、何があるか分からないし、だからこそ一瞬一瞬がキラキラするというか。優しいけど力強い映画なので観ていただけたらと思います。
Q:演じた役について。
(工藤)誠に限らず、出てくる人がみんなそれぞれトラウマを背負って戦っている人たちが描かれていますし、少なからず自分もそういう思いをもって生きていると感じているので、嘘がないもんだなと思ったし、勝負したいなという思いです。
■磯村勇斗(滝本真司役)
Q:演じた役について。
(阿川)佳代との過去を押し殺して大人になってきたので、怒りとか苦しみとか憎しみとか複雑な気持ちを背負いながら、それを感情として出すのではなく、ずっと心の中で押し殺しながら、加害者を捕まえることにまっすぐ進んでいく(役です)。
■岸善幸(監督)
Q:完成した映画を観て。
保護司って元受刑者を更生させる、つまりやり直しをさせる役割があるんですが、人間としてやり直すということは一体どういうことなんだろうと。『前科者』を観ると分かるんじゃないかと。
ドラマ「前科者」
2021年11月20日(土)より、WOWOWにて放送・配信中 ※第1話無料放送(全6話)
WOWOW放送後より、WOWOWオンデマンド、Amazon Prime Videoにて見逃し配信
監督・脚本・編集:岸善幸
原作:香川まさひと 月島冬二「前科者」
音楽:岩代太郎
出演:有村架純 森田剛 石橋静河 北村有起哉 宇野祥平
映画『前科者』
2022年1月28日(金) 全国公開
監督・脚本・編集:岸善幸
原作:香川まさひと 月島冬二「前科者」
音楽:岩代太郎
出演:有村架純 磯村勇斗 若葉竜也 マキタスポーツ 石橋静河 北村有起哉 宇野祥平 リリー・フランキー 木村多江 森田剛
配給:日活 WOWOW
【ストーリー】 罪を犯した者、非行のある者の更生に寄り添う国家公務員、保護司。保護司を始めて3年の阿川佳代(有村架純)は仕事にやりがいを感じ、様々な「前科者」のために奔走していた。そんな中、佳代が担当している物静かな工藤誠(森田剛)は更生を絵に描いたような人物で、佳代は誠が社会人として自立する日は近いと楽しみにしていた。しかし、誠は忽然と姿を消し、再び警察に追われる身に。一方その頃、連続殺人事件が発生。捜査が進むにつれ佳代の壮絶な過去や、若くして保護司という仕事を選んだ理由もが次第に明らかになっていく…。
© 2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会