『ニュー・シネマ・パラダイス』などで映画史に残る傑作音楽を手掛け、2020年7月に逝去した作曲家エンニオ・モリコーネの伝説を紐解くドキュメンタリー『ENNIO(原題)』が、2022年3月に公開されることが決定した。併せて、場面写真がお披露目となった。
2020年7月、世界は類稀なる才能を失った。エンニオ・モリコーネ、享年91歳。1961年のデビュー以来、500作品以上という驚異的な数の映画とTVの音楽を担当し、なかでも日本でも超ロングランヒットを記録、アカデミー賞外国語映画賞にも輝き、人生の喜怒哀楽のすべてを表すような旋律で情感豊かな映像と共に、人々の心に永遠に刻まれた『ニュー・シネマ・パラダイス』を始め、ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品のほとんど全ての音楽を手掛けた。
本作は、『ニュー・シネマ・パラダイス』はもちろん、『用心棒』、『アンタッチャブル』、『ヘイトフルエイト』など、エンニオ・モリコーネが音で命を吹き込んだ45作品にも及ぶ数々の傑作の名場面と、最高の音響技術で再現された日本公演を含むワールドコンサートツアーの演奏で、巨匠の伝説を紐解いていく。さらに、クエンティン・タランティーノを始め、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーンなど名前を見ただけで息をのんでしまうような70人以上の監督やプロデューサー、音楽家たちのインタビューが「どうやってエンニオは偉業を成し遂げたのか」とその秘密を解き明かすと同時にエンニオのプライベートライフとコメント、初公開となるアーカイブ映像によって、この愛すべき奇才のチャーミングな人間性を浮き彫りにする。
場面写真には、まだエンニオの頭の中だけで鳴り響いている音楽を楽曲へと仕上げたり、膨大な資料に囲まれて創作に打ち込む彼の姿のほか、映画音楽に対する⻑年の功績を讃えられ、第79回アカデミー賞で名誉賞を受賞した際、プレゼンターのイーストウッドとの2ショットを撮影し、イーストウッドによってサインされたカットなどが収められる。エンニオの音楽と生き方を知ること、それは20世紀から今日までの映画史をドラマティックに辿ること。そして、映画を愛し励まされてきた者たちの人生を祝福すること。スクリーンの中の錚々たる面々と共に、マエストロに感謝を捧げる、愛と幸福に満ちた圧倒的音楽ドキュメンタリーが誕生した。
『ENNIO(原題)』
2022年3月 TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:エンニオ・モリコーネ クエンティン・タランティーノ クリント・イーストウッド ウォン・カーウァイ オリバー・ストーン ハンス・ジマー バリ―・レヴィンソン ジョン・ウィリアムス ダリオ・アルジェント ジョゼッペ・トルナトーレ テレンス・マリック ブルース・スプリングスティーン ベルナルド・ベルトルッチ ジェイムズ・ヘットフィールド クインシー・ジョーンズ ローランド・ジョフィ リナ・ウェルトミューラー フィル・ジョアノー
配給:ギャガ
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