窪塚洋介「不器用な男たちの黒い会話とシルエットが生々しい」、磯村勇斗「主人公の魂の葛藤が画面を震わした」著名人絶賛!『JOINT』

普段、人々が気軽に登録する個人情報が、知らないうちに特殊詐欺のための名簿として売買されている実態をリアルに描いたクライムムービー『JOINT』が、11月20日より公開される。このほど、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。

刑務所から出所した半グレの石神は、個人情報の「名簿」を元手に、特殊詐欺用の名簿ビジネスを再開する。真っ当に生きたいと望む彼はベンチャービジネスに介入し投資家へ転身を図るも、裏稼業から足を洗うのは至難の技だった。そんな石神の周囲でうごめく、関東最大の暴力団と外国人犯罪組織の影。それぞれの抗争に挟まれた石神。白か黒か曖昧な世界で、“何者か”になろうともがく石神は、いかなる決断を下すのか…。

▼著名人 絶賛コメント

■赤ペン瀧川(映画プレゼンター)
ドキュメンタリーのような生々しさ。淡々と、しかし容赦ない物語。名もなき男たちの生き様が超格好いいぜ!!冷たい東京に生きる熱い男たちの息遣いをリアルに感じられる映画です。

■新井英樹(漫画家)
「凄え!」早朝に観終えて部屋でひとり思わず声に出してた。映し出される見知らぬリアルな顔・体に興奮。流れる静寂緊張躍動の空気、リズム・パワーに胸踊り、スピード感溢れる展開、情緒と肉感的な描写に陶酔、舌を巻く。『JOINT』堂々たる煌めき!

■磯村勇斗(俳優)
あらゆるところに隠れている「個人情報」が、いつの間にか闇の世界へと漏れている恐ろしさ、裏社会の実態を裏側から描くこの作品は、ドキュメンタリーのように僕らを引き込んでいく。一度足を突っ込んだら抜け出せないのか…主人公石神の魂の葛藤が画面を震わしていた。ダークヒーローとは呼べないが、泥臭くその背中が美しかった。

■小川泰平(元神奈川県警刑事、犯罪ジャーナリスト)
恐いぐらいリアルに撮られている映画。名簿の売買、半グレ、特殊詐欺、暴力団、外国人組織犯罪、抗争事件と、裏社会のキーワードがテンポよくドキュメンタリー的に描かれている。暴力団と半グレの関係、外国人犯罪組織のアジト、名簿の作り方、驚く程のリアリティー。最近流行りの刑事ドラマとは一味違う!観て損はなし。一見の価値あり!

■窪塚洋介(俳優・アーティスト)
不器用な男たちの聞き取りづらい黒い会話と黒いシルエットが生々しい。背中から撮られるその横顔たちが印象的だった。

■暉峻創三(映画評論家・大阪アジアン映画祭プログラム・ディレクター)
物語設定だけを読むと、どこまでも粗暴な世界が現前していそう。だけれども、実のところ作品を統御しているのは、俳優演出から撮影、編集、音響、カラー・グレーディングに至るまで、粗暴さとは対極の徹底して緻密で繊細な監督の感性だ。『JOINT』がありきたりなジャンル映画の1本に終わらなかった理由は、ここにある。

■松崎健夫(映画評論家)
この映画の衝撃は、裏社会の知られざる実態を、知られざる俳優たち、知られざる新人監督によって紡ぎ出されたであろう、“リアル”を超越した“リアリティ”を感じさせる点にある。もはや映画には「スター俳優を必要としないのではないか?」と思わせるほど、男たちの面構えがいいのだ。それゆえ『JOINT』は、2021年のインディーズ映画を語る上で最も肝要かつ、いま目撃すべき作品なのである。

■柳ゆり菜(女優)
今年観た映画で「スクリーンの中で生きる」を、一番体感した作品。劇場からの帰り道、世界がいつもよりうるさく感じた事を覚えている。多分、私はとても静かに興奮していた。⻘みがかった画の中で生きる人達に思いを馳せ、良い映画に出逢えたぞと誇らしかった。皆も、早くこの作品に出逢ってほしい。

『JOINT』
11月20日(土)より、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
監督:小島央大
脚本:HVMR
出演:山本一賢 キム・ジンチョル キム・チャンバ 三井啓資 樋口想現 伊藤祐樹 櫻木綾 鐘ヶ江佳太 林田隆志 宇田川かをり 平山久能 二神光 伊藤慶徳 片岸佑太 南部映次 尚玄 渡辺万美
配給:イーチタイム

【ストーリー】 刑務所から出所した半グレの石神(山本一賢)は、個人情報の「名簿」を元手に、特殊詐欺用の名簿ビジネスを再開する。真っ当に生きたいと望む彼はベンチャービジネスに介入し投資家へ転身を図るも、裏稼業から足を洗うのは至難の技だった。そんな石神の周囲でうごめく、関東最大の暴力団と外国人犯罪組織の影。それぞれの抗争に挟まれた石神。白か黒か曖昧な世界で、“何者か”になろうともがく石神は、いかなる決断を下すのか…。

©小島央大/映画JOINT製作委員会