今年4月に行われたサンダンス映画祭で、アカデミー賞へ繋がると呼び声の高い観客賞を始め史上最多の4冠に輝き、配給権の争奪戦が勃発、映画祭史上最高額約26億円で落札されたことも大きなニュースになった最高に胸熱で爽快な感動作『CODA(原題)』が、邦題『コーダ あいのうた』として2022年1月に公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。
「CODA(コーダ)」は、Children of Deaf Adults=“耳の聴こえない両親に育てられた子ども”の意。また、音楽用語としては、楽曲や楽章の締めを表す=新たな章の始まりの意も。本作は、家族の中でたった一人の“健聴者”である少女とその家族の成長物語。“歌うこと”を夢みたルビーが振り絞った一歩踏み出す勇気が、愉快で厄介な家族も、抱えた問題もすべてを力に変えていく。本作は2015年に日本でも公開されたフランス映画『エール!』のハリウッド版リメイクでもある。
主人公のルビーには、大ヒットTVシリーズ「ロック&キー」で“NEXTエマ・ワトソン”と話題をさらい人気沸騰中のエミリア・ジョーンズ。特訓をうけた歌と手話でどこまでも自然にルビーを演じ、観る者を魅了する。共演は『シング・ストリート』で観る者の胸を共感で震わせたフェルディア・ウォルシュ=ピーロ。そしてルビーの家族役は、『愛は静けさの中に』のオスカー女優マーリー・マトリンを始め、全員が実際に耳の聞こえない俳優たちが演じる。監督は、『タルーラ 〜彼女たちの事情〜』のシアン・ヘダーが務める。
ポスタービジュアルには、家族にとって大事な場所である海辺の前で撮影した、記念写真のようなカットが収められる。4人が寄り添いリラックスしたその姿は、かけがえのない家族の関係と絆の強さを感じさせ、同時に、音符の形をしたアイコンの中に切り取られたルビー(エミリア・ジョーンズ)の姿は、彼女が少しずつで音楽と向き合い、外の世界や人と出会い、成⻑していく様子を表している。
『コーダ あいのうた』
2022年1月 TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督・脚本:シアン・ヘダー
出演:エミリア・ジョーンズ フェルディア・ウォルシュ=ピーロ マーリー・マトリン
配給:ギャガ
【ストーリー】 豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビー(エミリア・ジョーンズ)は、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし…。
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