「もし困ったことが発⽣したら、市⻑の私に電話を」市民のために働く市役所の舞台裏に迫る『ボストン市庁舎』予告編

ドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマン監督が、米マサチューセッツ州ボストンの市役所を撮影した最新作『ボストン市庁舎』が、11月12日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。

『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』で知られるドキュメンタリー界の生ける伝説、フレデリック・ワイズマン監督。その新作の舞台は、米マサチューセッツ州の“ボストン市庁舎”。多様な人種・文化が共存する大都市ボストンは、ワイズマンが生まれ、現在も暮らす街でもある。カメラは飄々と市庁舎の中へ入り込み、市役所の人々とともに街のあちこちへと興味のままに動き出す。そこに映し出されるのは、警察、消防、保険衛生、高齢者支援、出生、結婚、死亡記録、ホームレスの人々の支援から同性婚の承認まで数百種類ものサービスを提供する、知られざる市役所の仕事の舞台裏。市⺠の幸せのため奮闘するウォルシュ市⻑と市役所職員たちの姿から浮かび上がってくるものとは…。

予告編では、ボストンの美しい建築物や⾵景を挟み込みながら、ボストン市⺠の幸せのため、懸命に多種多様な仕事をする市⻑や市役所職員たちの姿が映し出される。フードバンクや同性カップルの結婚式、NAACP(全⽶⿊⼈地位向上協会)との話し合いや看護師の⽀援、野良⽝のクレームに⾄るまで次々と寄せられる市⺠からの電話への対応…。ウォルシュ市⻑は「もし困ったことが発⽣したら、市⻑の私に電話を。通りで私を⾒かけたら声をかけて」と市⺠に呼びかける。そこには、“誰⼀⼈取り残さない政治をしたい”という市⻑らの気概が確かに存在する。2018年秋から2019年冬にかけてのトランプ⼤統領在任時期に撮影された本作は、トランプ政権下でいかにアメリカ⺠主主義を守るかと⾔うボストン市庁舎の挑戦の記録でもある。

『ボストン市庁舎』
11月12日(金)より、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督・製作・編集・録音:フレデリック・ワイズマン
配給:ミモザフィルムズ ムヴィオラ

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