森田剛「嘘が無い脚本だと思った」過去に殺人を犯した男役で有村架純と共演!『前科者』

「ビッグコミックオリジナル」にて2018年1月から連載が始まった、原作・香川まさひと、作画・月島冬二による同名漫画を、岸善幸監督が有村架純主演で実写映像化する『前科者』。そのドラマ版が11月20日にWOWOWにて放送・配信され、映画版が2022年1月に公開される。このほど、森田剛の出演が発表され、併せて映画版の第一弾ビジュアルがお披露目となった。

本作のドラマ版は、新人保護司の阿川佳代(有村架純)が様々な「前科者」と向き合い成長する様を描く職業ドラマとなり、映画版は完全オリジナル作品で、佳代が保護司として現在進行形の凶悪犯罪と向き合う社会サスペンスとなっている。

約6年ぶりに映画出演となる森田剛が演じるのは職場のいじめが原因で同僚を殺めてしまった男・工藤誠。工藤は出所後、有村演じる佳代の元で更生し社会復帰へ近づいていたのだが、ある日、忽然と姿を消し再び警察に追われる身となってしまう。本作のオファーを貰った際に森田は「本作の脚本を読ませていただいた時に、自分に何かできるのではないかと直感的に惹かれました」と話し、また、脚本を読んだ際に「今回演じた工藤誠を始め、何らかのトラウマを背負って戦っている人たちを描いている物語で嘘が無い脚本だと思いましたし、一人でも嘘があると成立しないとも思いました。少なからず、自分自身もそういう思いを持って生きているのを感じているので、すごく難しくもありますが、勝負をしてみたいと思い、出演をさせていただくことになりました」と作品への意欲をみせている。

また、岸監督は森田の演技について「この映画にとって、罪を犯してしまった人間の存在感がとても重要だと考えていました。森田さんの設計する誠は気弱で優しく、常に罪悪感を背負っていました。それは本作品にとって大きな力となりました」と語っている。

映画版の第一弾ビジュアルは、保護司と前科者、過去と未来を対比する印象的なキャッチコピーに、この物語、そして社会への向き合い方に一石を投じるような内容となっている。

■森田剛(工藤誠役) コメント
本作の脚本を読ませていただいた時に、自分に何かできるのではないかと直感的に惹かれました。今回演じた工藤誠を始め、何らかのトラウマを背負って戦っている人たちを描いている物語で嘘が無い脚本だと思いましたし、一人でも嘘があると成立しないとも思いました。少なからず、自分自身もそういう思いを持って生きているのを感じているので、すごく難しくもありますが、勝負をしてみたいと思い、出演をさせていただくことになりました。役作りにおいては事前に岸監督とお話する機会があり、疑問に思ったことも色々と話し合うことができました。岸監督は、役者をすごく信用している方で、自由にやっていいと任せていただけたので、それに応えたいなという気持ちで現場に集中できました。有村架純さんとの共演シーンは、台本にない部分で気持ちがつながった演技ができました。自分の中でも大切にしていたシーンだったので、集中して出し切れたなと思っています。人は1人では生きていけないという、人との関わりを感じる作品になりましたので、是非ご覧ください。

■岸善幸(監督) コメント
この映画にとって、罪を犯してしまった人間の存在感がとても重要だと考えていました。森田さんの設計する誠は気弱で優しく、常に罪悪感を背負っていました。それは本作品にとって大きな力となりました。

ドラマ「前科者」
11月20日 WOWOWにて放送・配信開始
※第1話無料放送(全6話)
WOWOW放送後より、WOWOWオンデマンド、Amazon Prime Videoにて見逃し配信
監督・脚本・編集:岸善幸
原作:香川まさひと 月島冬二「前科者」
出演:有村架純 森田剛

映画『前科者』
2022年1月 全国ロードショー
監督・脚本・編集:岸善幸
原作:香川まさひと 月島冬二「前科者」
出演:有村架純 森田剛
配給:日活 WOWOW

【ストーリー】 罪を犯した者、非行のある者の更生に寄り添う国家公務員、保護司。保護司を始めて3年の阿川佳代(有村架純)は仕事にやりがいを感じ、様々な「前科者」のために奔走していた。そんな中、佳代が担当している物静かな工藤誠(森田剛)は更生を絵に描いたような人物で、佳代は誠が社会人として自立する日は近いと楽しみにしていた。しかし、誠は忽然と姿を消し、再び警察に追われる身に。一方その頃、連続殺人事件が発生。捜査が進むにつれ佳代の壮絶な過去や、若くして保護司という仕事を選んだ理由もが次第に明らかになっていく…。

© 2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会