土屋太鳳「機械に心はないのでしょうか?」主人公シオンがAIであることが明らかに!『アイの歌声を聴かせて』予告編&ポスタービジュアル

『サカサマのパテマ』、『イヴの時間』の吉浦康裕監督が、大河内一楼、紀伊カンナ、島村秀一、制作プロダクション・J.C.STAFFという最高のスタッフ陣で贈る長編オリジナルアニメーション映画で、主人公を土屋太鳳、ヒロインを福原遥が演じる『アイの歌声を聴かせて』の公開日が10月29日に決定し、併せて、追加声優キャストとして、大原さやか、浜田賢二、津田健次郎、カズレーザー(メイプル超合金)、咲妃みゆが出演することが発表された。さらに、予告編とポスタービジュアルもお披露目となった。

本作は、ちょっぴりポンコツな“AI”とクラスメイトが織りなす、爽やかな友情と絆に包まれたエンターテインメントフィルム。

予告編では、これまで「変わり者」とされていたシオンが、実は試験中のAIであったことが明らかに。ひとりぼっちのサトミのためにやってきたというシオンは少しポンコツだが明るく天真爛漫で、サトミを始めとするクラスメイトたちはあっという間に「幸せ」を感じ始める。しかしある時、シオンを開発した会社によってシオンは回収されてしまいサトミたちはもう一度シオンに会うために奮闘する…。「シオンは私たちのような人間でもなければ、完全に心を持たないロボットでもありません。彼女のアンバランスさが物語の核になっているので、どう演じればいいのか悩みました」と語る土屋だが、本映像では愛らしいキャラクターに作り上げられたシオンが詰め込まれている。

▼キャスト コメント

■土屋太鳳(シオン役)
シオンは、AIと呼ばれる「脳」を持っています。でもその脳は機械で出来ているので、AIの反応と「心」は別だと思われがちです。でも…本当に機械に心はないのでしょうか?その疑問は、実は私が子どもの頃から感じてきた疑問でもあったので、その思いを切り口に、シオンの心を演じました。「人間に近くなれても決して人間にはなれない」という切なさや、「人間に近くなればなるほど恐れられてしまう」悲しさ。それを突き詰めると、この物語は「AIと人間の友情」を通して、「立場が違う者同士の友情」を描いているようにも感じます。これからの未来はいろいろなことが進化して、現実世界は狭くなり、仮想世界がいくつも生まれたりするのかなと思いますが、同時に何かが歪んだり、傷ついたり、急激な変化の中で見失ってしまうものがあるかもしれません。『アイの歌声を聴かせて』は、そんな少し先の未来を予感させる物語ですが、「愛情とは何か」という普遍的なテーマが描かれていますので、時代や文化を越えた説得力があると思います。古今東西、老若男女、全ての人に観ていただきたいです!そしてどうか、シオンの夢が叶う一瞬を、シオンと一緒に願っていただけたら嬉しいです。

■福原遥(サトミ役)
『アイの歌声を聴かせて』は純粋なシオンの生き方を通じて、サトミをはじめ周りの人々がどんどん変わっていく物語です。AIを扱った作品は、私たちの日常から遠く離れた世界として描かれることも多いですが、本作は現実と地続きの日常的なストーリーなので、作品世界に違和感なく入り込めたのだと思います。それにシオンはAIですが、私には人間と同じ命が宿っているように見えました。人工知能であっても人間らしい感情があれば、そこに命は存在するのではないのかなと。観葉植物も話しかけた方がよく成長すると言いますよね(笑)。あらゆる物事に対して優しく接するようになりたいなと、ちょっと壮大なことを思い巡らせるきっかけにもなりました。

■工藤阿須加(トウマ役)
シオンはAIなりに社会について学びながら人との関係を築いていくキャラクターです。彼女は人を幸せにするために生まれましたが、よくよく考えてみると誰かを幸せにするって、シンプルでありながらとても難しいことですよね。どうすれば人は幸せになるのか、僕自身もまだよくわからないです。そんな命題に挑むシオンが側にいてくれたら楽しい日々が過ごせそうですし、シオンのようなAIがいつか生まれる日が来てもおかしくないなと思いました。僕は最初『アイの歌声を聴かせて』というタイトルの仕掛けに気付けなかったんです。「アイという名前のキャラクターは出てきたっけ?」と不思議に思っていたら「そうか、AI=アイ」だと。その謎が解けた瞬間に思わず感動してしまいました(笑)。

■大原さやか(美津子役)
Q:本作はオリジナル劇場アニメーションとなりますが、台本・Vコンテを見てのご感想をお聞かせください。
なんて真っ直ぐで青春の輝きに満ちた、キラキラした物語なんだろう。台本を初めて読んだ後、しばらくその余韻にひたっていたことを覚えています。そして自分にとっての「幸せ」とは何か、誰かを真剣に幸せにしたいと願ったとき自分は何ができるのかと、自身の心に問いかけられたような気持ちにもなりました。

Q:演じられたキャラクターの役柄と、アフレコのご感想をお聞かせください。
美津子は主人公サトミを女手ひとつで育てている母であり、とある大企業のラボで働く凄腕の研究者。普段とは違う状況だったこともあり、今回全員での収録ではなかったのがとても残念でしたが、ハマケンさん&ツダケンさんの大人チーム3人でアフレコできたので、男社会の中で揉まれながらも信念を持ってここまで必死に頑張ってきた、キャリアウーマンとしての美津子に関してはとてもイメージしやすかったです(笑)。プライベートな面の彼女は、ふとしたときに見せるお茶目な表情や娘との仲睦まじい様子にあたたかい親近感を覚えて、演じていてとても楽しかったです。

Q:公開を楽しみにしているファンの皆さんへのメッセージをお願いいたします。
この作品は、シオンを中心に、サトミたちの成長する姿が時にまぶしく時に切なく、でも真っ直ぐに描かれていきます。大きな壁にぶつかりながらも、懸命に自分たちの心と向き合いながら答えを得ようとするそのひたむきな姿は、きっとたくさんの方々の心に大切なものを呼び起こしてくれるはず…!スクリーンいっぱいに色鮮やかに展開する世界と心揺さぶられる歌の数々を、どうぞお楽しみに♪

■浜田賢二(野見山役)
Q:本作はオリジナル劇場アニメーションとなりますが、台本・Vコンテを見てのご感想をお聞かせください。
思っていても、思いあっていても伝わらない事は沢山あります。それでも人は誰かの為に、誰かを思って行動を起こすのです。それを繋いでいくシオンの力強さに眩しさを感じました。

Q:演じられたキャラクターの役柄と、アフレコのご感想をお聞かせください。
野見山さんはなんといいますか個人的には色々と「ぐっ!?」ときてしまうおじさんです。主に胃の辺りが。光あるところには影ができてしまうのは必然です。同じところを目指して歩くのも難しいものなんですよね。

Q:公開を楽しみにしているファンの皆さんへのメッセージをお願いいたします。
すぐ隣にある何気ないもの、いつもの関係を改めて見てみる事の幸せを感じさせてくれる作品ではないでしょうか。全てを語ることはできないので、あとは劇場でお待ちしております。

■津田健次郎(西城役)
Q:本作はオリジナル劇場アニメーションとなりますが、台本・Vコンテを見てのご感想をお聞かせください。
想いが沢山詰まった作品です。とても丁寧にキャラクター達の心情が織り込まれていて、台本を読んでいる時にも心が動きました。それぞれの人物が躍動し、物語の大きな波を作り出していく。その波はやがて歌になり観る者の心に響き始める。純粋性に彩られた台本、良いなぁ。完成した映像が楽しみです。

Q:演じられたキャラクターの役柄と、アフレコのご感想をお聞かせください。
嫌な大人です(笑)。社会や大人のルールに縛られて大切なものを見失っている、そんな大人のキャラクターです。大らかに、しかし明確なイメージを持って演出して頂きました。

Q:公開を楽しみにしているファンの皆さんへのメッセージをお願いいたします。
丁寧に丁寧に紡がれたこの作品、是非劇場でご覧下さい。見終わった後、きっと歌いたくなるのではないでしょうか。青春って良いなぁ…。

『アイの歌声を聴かせて』
10月29日(金) 全国公開
監督・原作・脚本:吉浦康裕
共同脚本:大河内一楼
キャラクター原案:紀伊カンナ
総作画監督・キャラクターデザイン:島村秀一
アニメーション制作:J.C.STAFF
音楽:高橋諒(作詞:松井洋平)
歌・声の出演:土屋太鳳
声の出演:福原遥 工藤阿須加 興津和幸 小松未可子 日野聡 大原さやか 浜田賢二 津田健次郎 咲妃みゆ カズレーザー(メイプル超合金)
配給:松竹

【ストーリー】 景部高等学校に転入してきた謎の美少女、シオン(声:土屋太鳳)は抜群の運動神経と天真爛漫な性格で学校の人気者になるが…実は試験中の“AI”だった!シオンはクラスでいつもひとりぼっちのサトミ(声:福原遥)の前で突然歌い出し、思いもよらない方法でサトミの“幸せ”を叶えようとする。彼女がAIであることを知ってしまったサトミと、幼馴染で機械マニアのトウマ(声:工藤阿須加)、人気NO.1イケメンのゴッちゃん(声:興津和幸)、気の強いアヤ(声:小松未可子)、柔道部員のサンダー(声:日野聡)たちは、シオンに振り回されながらも、ひたむきな姿とその歌声に心動かされていく。しかしシオンがサトミのためにとったある行動をきっかけに、大騒動に巻き込まれてしまう…。

©吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会