世界中に熱狂的ファンを持つ作家・村上春樹が2013年に発表した短編小説を、『ハッピーアワー』、『寝ても覚めても』の濱口竜介監督が、西島秀俊主演、三浦透子共演で映画化する『ドライブ・マイ・カー』が、8月20日より公開される。このほど、本作のポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、妻を失い、喪失感のなかで生きる舞台俳優の家福(かふく)と、寡黙な専属ドライバーみさきの孤独な二人が、愛車サーブを通して出会い、一筋の希望にたどり着くまでを描く、心揺さぶる物語。現在開催中のカンヌ国際映画祭コンペティション部門には日本映画として唯一出品されており、ワールドプレミアとなった公式上映後は海外メディアの絶賛レビューが相次ぎ、Screen International誌が掲載する批評家たちによる「星取表」では4点満点中3.5点というハイスコアでトップを独走中だ。
ポスタービジュアルは、主人公・家福(西島秀俊)と、彼の専属ドライバーを務めるみさき(三浦透子)、キーパーソンである俳優・高槻(岡田将生)が、家福の愛車である真紅の“サーブ900”を背に、それぞれの想いを秘めた表情で、強いまなざしを真っ直ぐに見据えた姿が印象的だ。さらには、「この運命から、目を逸らさない――。」と添えられたキャッチコピーから、3人が辿る想像もつかない運命や葛藤を想起させ、そこから目を逸らさずに対峙していく展開を予感させる。
『ドライブ・マイ・カー』
8月20日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本:濱口竜介
プロデューサー:山本晃久
原作:村上春樹「ドライブ・マイ・カー」
出演:西島秀俊 三浦透子 霧島れいか パク・ユリム ジン・デヨン ソニア・ユアン ペリー・ディゾン アン・フィテ 安部聡子 岡田将生
配給:ビターズ・エンド
【ストーリー】 舞台俳優であり、演出家の家福悠介(西島秀俊)。彼は、脚本家の妻・音(霧島れいか)と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう…。2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へと向かう。そこで出会ったのは、寡黙な専属ドライバーみさき(三浦透子)だった。喪失感を抱えたまま生きる家福は、みさきと過ごすなか、それまで目を背けていたあることに気づかされていく…。
©2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会