太平洋戦争中に豪で起こった日本人捕虜集団脱走「カウラ事件」の真相に迫るドキュメンタリー『カウラは忘れない』8月公開!

瀬戸内海放送発ドキュメンタリー映画第2弾で、太平洋戦争中にオーストラリアで起こった“史上最大”の日本人捕虜集団脱走「カウラ事件」の真相に迫る『カウラは忘れない』が、8月7日より公開されることが決定し、併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

太平洋戦争中の1944年8月、オーストラリア東部の田舎町カウラにあった第十二捕虜収容所で近代戦史上最大1104人に及ぶ集団捕虜脱走事件が起こった。正確に言えばそれは脱走ではなく「死ぬため」だった。“このまま生きて祖国には帰れない”当時の日本軍人、そして民間人の精神をも支配していた「戦陣訓」に象徴される「捕虜を恥」とする教義がその背景にはあったとされる。一方で、収容所で手厚い保護を受けた生活をおくる捕虜たちの間には、生きることへの執着が確実に芽生えていった。“生きたい、生きて帰りたい”。事件の生存者は当時の正直な心情を吐露する。だが、捕虜たちの生きることへの願いは「貴様らそれでも帝国軍人か!」のひと言でかき消されてしまった…。本作では、事件の真実と願いを語る生存者を通して、知られざる戦争の歴史をひも解いていく。

『カウラは忘れない』
7月2日(金)より、岡山シネマ・クレールにて先行公開
7月9日(金)より、香川ソレイユ・2にて先行公開
8月7日(土)より、ポレポレ東中野、東京都写真美術館ホールほか全国順次公開
監督:満田康弘
配給:太秦

©瀬戸内海放送