強制収容所でペンを握りしめ、どんな現実も描き続けた画家の人生をつづる感動アニメ『ジュゼップ 戦場の画家』8月公開!

第73回カンヌ国際映画祭正式出品、日本では第8回東京アニメアワードフェスティバルで審査員を務めた片渕須直監督が絶賛し、長編コンペティション部門グランプリと東京都知事賞のダブル受賞を獲得、早くから話題を呼んだ、実話を基にしたオーレル監督長編アニメーションデビュー作『JOSEP(原題)』が、邦題『ジュゼップ 戦場の画家』として8月13日より公開されることが決定した。併せて、場面写真がお披露目となり、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の片渕須直監督より本作を絶賛するコメントも寄せられた。

1939年、スペイン内戦により、避難先のフランスの強制収容所で難民となった実在の画家ジュゼップ・バルトリ。人間の尊厳を踏みにじられる過酷な状況のなか、あるフランス人憲兵との間に有刺鉄線を越えた友情が芽生える。愛する人との再会を胸に、どんな現実も描くことで戦い続けた…。

監督は、フランスの全国紙「ル・モンド」などのイラストレーターとして活躍してきたオーレル。ジュゼップが収容所で記した鮮烈なスケッチに触発され、自らのペンで伝えたいと駆り立てられた。この偉大な先人の作品に初めて接したときから、10年の歳月を費やして遂に本作を完成させ、華々しい長編アニメーション監督のデビューを飾った。脚本はロベール・ゲディギャン監督作『マルセイユの恋』、『キリマンジャロの雪』で知られるジャン=ルイ・ミレシが手掛け、製作には『戦場でワルツを』のセルジュ・ラルーと、豪華スタッフ陣が集結した。

場面写真には、強制収容所でスケッチをするジュゼップや、かつて収容所の憲兵だったセルジュが、孫のヴァランタンと話すカット、収容所で描かれたジュゼップ ・バルトリの力強いスケッチがアニメーションと融合した圧巻のシーン、ジュゼップが収容所からメキシコに亡命を果たした後に出会った女性画家フリーダ・カーロの姿、老いてもなお筆を持ち続けるジュゼップ・バルトリなど、激動の時代を生き抜いた画家の人生が鮮やかに収められる。激動の時代に翻弄されながらも、描くことで戦い、生き抜いたジュゼップ。人生の彩りを取り戻していく姿が、鮮やかな映像と異国情緒あふれる美しい音楽にのせ、生きることの素晴らしさを教えてくれる。

本国フランスでは2020年9月に公開されるも新型コロナウイルスの影響により映画館が休館。しかし先日再開されるや、フランスの観客から2度目の喝采を浴びている。

■片渕須直(監督) 絶賛コメント
時の流れの向こうに残してきた人々。時はどこから来てどこへ流れてゆくのか。それは何かを浄化してくれるのか。それとも、苦しみを苦しさとして残したまま漂うのか。ジュゼップならどう答えてくれるだろう?

『ジュゼップ 戦場の画家』
8月13日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:オーレル
脚本:ジャン=ルイ・ミレシ
配給:ロングライド

【ストーリー】 1939年2月。スペイン内戦の戦火から逃れた大勢の難民が南フランスに押し寄せる。フランス政府によって強制収容所に入れられた難民たちは、劣悪な環境のもとで飢えや病気に苦しみ、監視役のフランス人憲兵たちはことあるごとに虐待を加えていった。そんな中、粗末な小屋の壁や地面に黙々と絵を描いているジュゼップ・バルトリという画家がいた。新米の憲兵セルジュは先輩の憲兵たちの目を盗み、ジュゼップに紙と鉛筆を与え、二人の間にはいつしか有刺鉄線を越えた友情が芽生える。セルジュはジュゼップがスペイン脱出の際に離ればなれになった婚約者がいたことを知り、再会を夢見る切なる思いに触れ、彼女を探すのを手伝うが…。

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