イ・テギョン主演、阿部力&アグネス・チャン共演の日中韓合作映画!双子が抱える秘密とは?『湖底の空』6月公開!

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020において、審査員の満場一致でグランプリに選出され、シネガーアワードと合わせてダブル受賞した、イ・テギョンが一人二役で主演する『湖底の空』が、6月12日より公開されることが決定した。併せて、予告編がお披露目となり、各界著名人より本作を絶賛するコメントも寄せられた。

本作は、国境のみならず、あらゆる境界を超えて傷ついた人々の心をつなぐ、希望と再生の物語。中国・上海に暮らすイラストレーターの空は、出版社に勤める日本人の男性、望月と出会う。異郷の地で暮らす二人は、似たような境遇から徐々に距離を縮めていく。そんな空のもとに双子の弟、海(かい)が訪ねてくる。実は双子の間には重大な秘密があった…。

インディペンデント作品ながら、韓国・中国・日本にまたがるロケを敢行した本作。アジア各国に生きる人々に共通する、大切な人を思慕する心を描く。空と海を一人二役で演じるのは、韓国インディペンデント映画のミューズ、イ・テギョン。その二人に振り回される望月に「花より男子」の美作あきら役で注目を集め、その後台湾の映画に出演するなどワールドワイドに活躍する阿部力。そのほか、日韓で俳優として活躍する武田裕光、アグネス・チャン、みょんふぁなど国際的なメンバーが集結。監督は、『マレヒト』、『L’Ilya〜イリヤ〜』、『舌〜デッドリー・サイレンス』などインディペンデントで映画を作りづつけてきた佐藤智也が務める。

予告編では、美しい湖をもつ韓国・安東(アンドン)で過ごした子供時代から、成⻑し上海に移り住んだ空(イ・テギョン/二役)と海(イ・テギョン/二役)の双子が、ある秘密を抱えていることが暗示される。

▼著名人 絶賛コメント

■清水崇(映画監督)
人生の静と動が、光と闇で絵画のように紡がれていく。陰と陽、黑と白、海と空、男と女、父と母、心と体、そして生と死…決して交わる事のない、それでいて互いが無いと成立し得ない、相反する様々なモチーフ。性や国籍、言葉や環境…あらゆる境界を越えて、佐藤監督の優しい眼差しと穏やかなタッチがその苦しみも悲しみも、なだめていってくれる。

■向井康介(脚本家)
“過誤”というもうひとりの自分から逃げ続ける女。寄辺を失ってもなお誰かを追いかけたい男。暗い影を背負った物語のはずが、最後は清々しい風が吹く。息苦しさの先に見える光。その通り抜けの良さが癖になる。ラストカットは何度見ても色褪せない。

■川瀬陽太(俳優)
自分は間違った選択の「成れの果て」なのでは、と思う時がある。おかした過ち、酷い言葉、目を逸らし何も行動出来なかった瞬間…そんなもので形作られていると。自らを肯定できぬままアジアをたゆたっているふたりが傷だらけゆえ離れそれでも近づこうとする様を見ていて俺も同じだ、でも、だからこそ転びながら行くしかないんだよな、と気持ちがスッとした。

■本田隆一(映画監督)
佐藤監督の作品を初めて観たのは20年前。きめ細やかな演出の中に、突然ハッとさせられる瞬間があり、今でもハッキリと記憶に残っています。そしてその繊細でありながら、観る人の心に忘れられない衝撃を与える演出は『湖底の空』で完成の域に達していると感じました。

■塩田時敏(映画評論家・ゆうばり国際ファンタスティック映画祭プログラマー)
オープニングから見逃すなかれ。そこには、この映画のテーマや全てが、見事に映像で表現されている。佐藤智也監督はゆうばりの星だ。

■モ・ウニョン(プチョン国際ファンタスティック映画祭プログラマー)
安住の地を求めて彷徨う現代の若者たちと、それでも前を向くエネルギーと希望のメッセージ。日本と韓国、中国を行き来しながら自分の中のもう一人を通して真の自分を探していく主人公の姿は、触れ合いが難しくなり一緒にいることの意味がより大切になってきた今、心に大きく響くでしょう。

■工藤じゅんき(ラジオパーソナリティー)
過去の傷が出会いを通して変化していく様子。美しい映像と繊細な心理描写で国と言葉の壁を軽々超えて心に届きました。

『湖底の空』
6月12日(土)より、新宿Kʼs cinemaほか全国順次ロードショー
監督・脚本:佐藤智也
出演:イ・テギョン 阿部力 みょんふぁ 武田裕光 アグネス・チャン ウム・ソヨン ジョ・ハラ 周亜林 蔡仁堯 早川知子 王玫子 金暁明
配給:ムービー・アクト・プロジェクト

【ストーリー】 日本人の父と韓国人の母の間に生まれた一卵性双生児の姉弟の空(そら/イ・テギョン)と海(かい/イ・テギョン)。現在、中国・上海に暮らすイラストレーターの空は、出版社に勤める日本人の男性、望月(阿部力)と出会う。異郷の地で暮らす二人は、似たような境遇から親密な関係を築きつつあった。そんな空のもとに双子の弟、海が訪ねてくる。海は性別適合手術を受けて女性となり、名前を海(うみ)と変えていた。海は空と望月の恋愛を後押ししようとするが、空は何かに追い詰められ、精神的に不安定になっていく…。

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