仲代達矢「正に敬服の至り」、西田敏行「もはや神の領域」著名人絶賛!アンソニー・ホプキンス『ファーザー』本予告編

世界30ヶ国以上で上演された傑作舞台を映画化し、名優アンソニー・ホプキンスの役者人生の集大成としてアカデミー賞有力候補に挙げられる感動作『ファーザー』が、5月14日より公開される。このほど、本予告編がお披露目となり、併せて、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。

本作は、誰にとっても他人事ではない、老いることへの不安や、関係性が変わっても逃れることのできない親子の愛情を描いた極上の感動作。先日発表された第93回アカデミー賞では、作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚色賞、編集賞、美術賞の6部門にノミネートされた。

本予告編は、淡々と自身の誕生日(1937年12月31日は演じるアンソニー・ホプキンスと同生年月日)を告げる、一見、気丈な老紳士アンソニー(アンソニー・ホプキンス)が、「私は誰なんだ?」と驚きの言葉を発する衝撃シーンから始まる。娘のアン(オリヴィア・コールマン)だったはずの女性はどこへ?徐々に現実と幻想の境が曖昧になっていく父と、父の変化に戸惑い悩む娘アン。父アンソニーの記憶と現実を追体験する迷宮のような世界観が観客をかつてない映画体験へと誘っていく。父は最愛の娘を、そして自分をも完全に失ってしまうのか?二人がたどり着く心震える結末とは…?

▼著名人 絶賛コメント

■仲代達矢(役者)
やがて老いてゆく全ての人間へのエレジー。恐れもせずにこの作品に身を投じたアンソニー・ホプキンスの姿は、正に敬服の至りで有りました。

■西田敏行(俳優)
アンソニー ホプキンス殿。貴方の演技をどのような言葉をもって称えたら良いのでしょう。既にご高齢の貴方が老いがもたらすいろんな障害を客観視をして冷めた演技をなさる。もはや神の領域としか言わざるを得ません。

■風吹ジュン(女優)
マジカルな世界に迷い込んだかの様な混沌とした世界は、時々可笑しく!恐ろしく不安定!…A.ホプキンスの演技力は我が親の記憶を呼びさます生々しさ、愛しい時間であったと思えた作品!

■若村麻由美(俳優)
私は舞台で娘アンを演じ、フロリアン・ゼレールの戯曲に魅了されました。この作品の深い愛を自ら初監督し、アンソニー・ホプキンスとオリビア・コールマンの圧倒的な素晴らしさに浸らせてくれた事に感謝します。厳格な父が自己を喪失していくリアルさに涙が止まらない。

■檀れい(女優)
親と子はいつか逆転する。老いるという事はこういう事なのだろうか。私もアンソニーと一緒に彼の記憶の中を彷徨った。

■赤川次郎(作家)
誰もがいつか迎える「老い」。記憶や理性が崩壊していくさまを、私たちはアンソニー・ホプキンスの至芸を通して体験する。これはユーモアも混じえた上質なサスペンス映画だ。そして避け難い結末が胸を締め付ける家庭劇でもある。

■中井美穂(アナウンサー)
2019年、最も印象に残った舞台作品の映画化。観ているあいだ中、私たちは終始混乱し、苛立ち不安になる。でもそれこそが彼の生きる世界そのもの。そこに生きる「父」の姿は未来の私かもしれない。

■養老孟司(東京大学名誉教授)
たいへん良い映画です。地味なのに退屈せず、緊張感が持続します。いろいろなことを考えさせてくれます。

■茂木健一郎(脳科学者)
認知症の「父」の体験を驚くべき脚本と映像のマジックで再現する。映画制作の偉大な発明を通して、深くて広い人間愛が描かれる。不安に満ち、揺れ動く世界の中から、最後に残る人のぬくもりと希望。かけ値なしの傑作だ。

■水道橋博士(芸人・タレント)
映画は人生の予行演習だ。ここまでの認知症の主観の世界は本人以外は見られない。A・ホプキンスは「名優」という言葉では賞讃が追いつかないほど俳優の未踏の極地に居る。

■長谷川洋(精神科医師、長谷川診療所院長)
「確かさがないから不安で確認する」「認知症は暮らしの障害」を体感したあっという間の時間。不安や混乱が混じる日常生活を理解しできることを共に楽しむ。難しいことですが体感した今ならできると感じました。

■中野量太(映画監督)
記憶と幻想の境界が崩れゆく気持ちなんて体感できるはずがないのに、圧巻の演技と巧みな演出で、いつの間にか、主人公と一緒に戸惑い悩む自分がいた。この家族が下した選択の正否なんて誰にもわからない。でも、きっと僕も最後は母の温もりに帰るんだと思えた時、心が救われた自分がいた。

■ケネス・ブラナー(俳優)
アンソニー・ホプキンスとオリヴィア・コールマンの魂のこもった惜しみない演技。心の葛藤を描く、胸が張り裂ける感動的なスリラーだ。

■ジョディ・フォスター(女優)
認知症の母親の介護を通して私が経験したことが非常によく表現されていて、作品とアンソニー・ホプキンスの演技に圧倒されました。

■エドガー・ライト(映画監督)
アンソニー・ホプキンス史上最高の演技。残酷なまでに巧妙な構成に圧倒され『2001 年宇宙の旅』や『惑星ソラリス』を思い起こさせられた。パズルのピースをひとつずつ合わせていくように主人公が感じている苛立ちやその奥深い痛みを追体験させられる。

『ファーザー』
5月14日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督・原作・脚本:フロリアン・ゼレール
脚本:クリストファー・ハンプトン
出演:アンソニー・ホプキンス オリヴィア・コールマン マーク・ゲイティス イモージェン・プーツ ルーファス・シーウェル オリヴィア・ウィリアムズ
配給:ショウゲート

【ストーリー】 ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニー(アンソニー・ホプキンス)は記憶が薄れ始めていたが、娘のアン(オリヴィア・コールマン)が手配する介護人を拒否していた。そんな中、アンから新しい恋人とパリで暮らすと告げられショックを受ける。だが、それが事実なら、アンソニーの自宅に突然現れ、アンと結婚して10年以上になると語る、この見知らぬ男は誰だ?なぜ彼はここが自分とアンの家だと主張するのか?ひょっとして財産を奪う気か?そして、アンソニーのもう一人の娘、最愛のルーシーはどこに消えたのか?現実と幻想の境界が崩れていく中、最後にアンソニーがたどり着いた“真実”とは…?

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