祝100周年!武蔵野館が主催する「新宿東口映画祭」5月開催!『カリガリ博士』『狂へる悪魔』など弁士・楽士付上映も!

2020年に100周年を迎えた武蔵野館が主催する「新宿東口映画祭」が、5月28日から6月10日にわたり、武蔵野館とシネマカリテにて開催されることが決定した。

武蔵野館は2020年に100周年を迎えた。100周年を記念し、武蔵野館・シネマカリテでは2019年6月より月ごとにテーマを決めての企画上映を行ってきた。そして今年、これまでの100年への感謝を伝えるべく、これからの100年への礎を築くことを願って、「新宿東口映画祭」を実施することとなった。新宿の歴史・文化を振り返りながら、「映画の街・新宿」として新しい映画文化を発信していくこと、また、武蔵野館・シネマカリテで完結するのではなく、地域のイベントの一つとして新宿東口地区の更なる活性化につなげていき、来年以降も継続して開催することによって、新宿から映画文化を発信していくことを目指す。

「新宿東口映画祭」では、様々な視点から映画を楽しんで頂けるよう多彩な作品が上映される。映画がまだ「活動写真」と呼ばれ、音がつかなかった時代は、活動弁士たちによる上映が行われてきた。その歴史を再度見つめ直し、無声映画や活動弁士の魅力を改めて感じてほしい、そんな思いを込めて作品がラインナップされた。ドイツ表現主義の映画で最も古く、また最も影響力が高いと評され、今日でも世界的に高く評価される『カリガリ博士』を、かつて武蔵野館で弁士を務めていた徳川夢声と福地悟朗の当時の貴重な音声素材を復元した特別版にて上映。また1886年に原作が出版されて以来、数多く映画化されている「ジキルとハイド」作品の中でも決定版との評価が高い『狂へる悪魔』。そして現存する最古のアニメーション『なまくら刀』や日本漫画にその名を残す『のらくろ』、時代を超えて語り継がれるお伽話の『桃太郎』『雀のお宿』『一寸法師』など、大人も子供も楽しめる無声アニメの8本を活弁上映する。日本独特の映画文化である無声映画の弁士・楽士付上映の心躍るライブ・エンターテイメントの世界に期待が高まる。

そして日本映画からは、新宿を舞台に昭和の生んだ大ヒット曲をモチーフに兄妹の愛の姿を描いた『昭和枯れすすき』。ラジオドラマでの人気を受けて映画化されると大ヒットを記録し、氏家眞知子のストールの巻き方が「眞知子巻き」と呼ばれて女性の間で流行した日本の恋愛映画の金字塔とも評される『君の名は』全3部作。アニメーション作品は製作期間3年、8万枚のセル画を使用し、当時アニメーションで表現するのが最も難しいとされた「火」と「水」の世界を舞台に、水の王子「シリウス」と火の姫「マルタ」の禁じられた悲しい恋の行方を描いたフルアニメーション大作『シリウスの伝説』。世界中で愛されているサン・テグジュペリ原作の同名児童文学をアニメ化した、夢とメルヘンに満ち溢れた永遠の名作『星の王子さま プチ★プランス』と、意思を持つ巨大ロボットが主人公の少年と合体して敵と戦うという斬新な設定が話題となったロボットアニメーション『アストロガンガー』の豪華ラインナップに加え、日本中を温かな感動で包み大ヒットした『淪落の人』を手掛けた武蔵野エンタテインメント配給作品特集なども上映される。

▼「新宿東口映画祭」上映作品一覧

<活弁 上映作品(2本立て上映)>
■『カリガリ博士』
■『狂へる悪魔』

<活弁アニメーション作品(8本立て上映)>
■『なまくら刀』
■『のらくろ二等兵』教練の巻・演習の巻
■『のらくろ伍長』
■お伽話『日本一桃太郎』
■『泳げや泳げ』
■一寸法師『ちび助物語』
■『雀のお宿』
■『天狗退治』

<日本映画>
■『昭和枯れすすき』
■『君の名は・第一部』
■『君の名は・第二部』
■『君の名は・第三部』

<アニメーション作品>
■『シリウスの伝説』
■『星の王子さま プチ★プランス』
■『アストロガンガー』

<武蔵野エンタテインメント配給作品>
■『小さな園の大きな奇跡』
■『閃光少女 Our Shining Days』
■『チャンブラにて』
■『淪落の人』

併せて、新宿東口映画祭提携企画として、現在活躍中の人気弁士が一堂に会する「第1回 カツベン映画祭』が同時開催されることが発表された。このほかにも、イベント企画、映画祭の第1回を彩る話題の新作映画など豪華作品が準備中だ。

「新宿東口映画祭」
5月28日(金)~6月10日(木) 武蔵野館、シネマカリテにて開催
公式サイト:http://www.filmfest.musashino-k.co.jp/