『ムーンライト』、『ミッドサマー』など次々に斬新で良質な作品を生み出し続ける最も勢いのある制作・配給会社A24が製作を手掛け、ロバート・パティンソンとウィレム・デフォーが初共演する、2020年のアカデミー賞撮影賞ノミネートほか世界中の映画賞を席巻した映画『The Lighthouse(原題)』が、邦題『ライトハウス』として7月に公開されることが決定した。併せて、特報映像とポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、謎めいた孤島にやって来た“二人の灯台守”たちが外界から遮断され、徐々に狂気と幻想に侵されていく、人間の極限状態を恐ろしくも美しい映像で描いたスリラー。北米ではA24の配給で公開され、わずか8スクリーンでスタートしたミニシアター系の映画としては異例の興行収入1,000万ドル以上の大ヒットを記録した。
監督は、⻑編デビュー作『ウィッチ』がサンダンス映画祭で圧倒的高評価を受け、一躍スター監督へと躍進したハリウッド屈指の才能、ロバート・エガース。そして、少しずつ狂気の世界に足を踏み入れていく二人の灯台守を演じるのは、“新バットマン”にも決定し、2020年に公開し大ヒットしたクリストファー・ノーラン監督『TENET テネット』で人気が爆発したロバート・パティンソンと、言わずとしれた世界の名優ウィレム・デフォー。実力と人気を兼ね備えた2大スターがダブル主演を務める。
本作は1801年にイギリス・ウェールズで実際に起きた事件がベースになっており、劇中、ほぼ全編にわたってロバート・パティンソンとウィレム・デフォーの二人しか登場しないことでも話題である。“絶海の孤島”と言う極度の緊張感が強いられる空間の中で彼らが繰り広げる壮絶な演技合戦はまさに圧巻の一言。また、より人間の感情を際立たせることのできるモノクロームの映像や、かつてサイレント映画の時代に隆盛を誇っていたスタンダードサイズのスクリーンにこだわったことで“シネマティックな映像美”も実現、そのこだわりと美しさによってアカデミー賞撮影賞にノミネートされるなど世界的評価も獲得、緊迫感を増大させるこだわり抜いた音響も評判を呼んだことで、カンヌ国際映画祭監督週間でのプレミア上映では大喝采で迎え入れられた。
特報映像は、暗闇に煌々と灯る灯台と耳障りなサイレンの音、そして、絶海の孤島にやってきたトーマス・ウェイク(ウィレム・デフォー)とイーフレイム・ウィンズロー(ロバート・パティンソン)を順々に映し出し、これから二人を待ち受けるミステリアスな運命を否応なしに予感させる。やがて嵐が訪れ、二人きりの孤独な世界に取り残さたとき、おぞましくも美しい狂気の扉が開いていく…。
ポスタービジュアルには、舞台となる絶海の孤島を背景に、ロバート・パティンソンとウィレム・デフォーの顔が奇妙な構図で収められる。その中心には彼らが狂気の世界へ足を踏み入れるきっかけとなる重要なキーワードとなる“灯台”が配置され、「謎が、満ちてゆく」というキャッチコピーとともにモノクロームの色調がより不穏な空気を醸し出す。
『ライトハウス』
7月 TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督・脚本:ロバート・エガース
脚本:マックス・エガース
撮影:ジュリアン・ブラシュケ
製作:A24
出演:ウィレム・デフォー ロバート・パティンソン
配給:トランスフォーマー
【ストーリー】 1890年代、ニューイングランドの孤島に二人の灯台守がやって来る。彼らにはこれから四週間にわたって、灯台と島の管理を行う仕事が任されていた。だが、年かさのベテラン、トーマス・ウェイク(ウィレム・デフォー)と未経験の若者イーフレイム・ウィンズロー(ロバート・パティンソン)は、そりが合わずに初日から衝突を繰り返す。険悪な雰囲気の中、やってきた嵐のせいで二人は島に閉じ込められてしまう…。
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