【第78回ゴールデン・グローブ賞】『ノマドランド』、『続・ボラット』が作品賞を受賞!ノミネート最多Netflix『Mank/マンク』は無冠に

第78回ゴールデン・グローブ賞の受賞結果が2月28日(現地時間)に発表され、映画のドラマ部門作品賞は、フランシス・マクドーマンド主演の『ノマドランド』が受賞した。同作のクロエ・ジャオ監督は監督賞を受賞し、女性監督として史上2人目の受賞者となった。ミュージカル・コメディ部門作品賞は、『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』。同作はこのほか、主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)にサシャ・バロン・コーエンが選ばれた。

▲『ノマドランド』(3月26日公開) ©︎ 2020 20th Century Studios. All rights reserved.

主演男優賞(ドラマ部門)は、『マ・レイニーのブラックボトム』の演技で、昨年8月に結腸がんのため死去したチャドウィック・ボーズマンが受賞。このほか、主演女優賞(ドラマ部門)にジャズ歌手ビリー・ホリデイの生涯を描く『The United States vs. Billie Holiday(原題)』のアンドラ・デイ、主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にスリラー映画『I Care a Lot(原題)』のロザムンド・パイクが選出された。

脚本賞は『シカゴ7裁判』のアーロン・ソーキンが獲得。最多6部門にノミネートされた『Mank/マンク』は無冠に終わるという結果となった。

外国語映画賞は、米南部に移住してきた韓国人一家を描く『ミナリ』。アニメ映画賞はディズニー&ピクサーの『ソウルフル・ワールド』が受賞し、同作は作曲賞にも輝いた。特別功労賞に当たるセシル・B・デミル賞は、ジェーン・フォンダに授与された。

今年の授賞式は新型コロナウイルスの影響により、米ニューヨークとロサンゼルスの2つの会場から中継され、候補者はリモート出演でセレモニーに参加した。

以下は主な部門の結果(★が受賞)。

■作品賞(ドラマ部門)
★『ノマドランド』
『ファーザー』
『Mank/マンク』
『プロミシング・ヤング・ウーマン』
『シカゴ7裁判』

■作品賞(ミュージカル・コメディ部門)
★『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
『ハミルトン』
『Music(原題)』
『パーム・スプリングス』
『ザ・プロム』

■主演女優賞(ドラマ部門)
★アンドラ・デイ『The United States vs. Billie Holiday(原題)』
ヴィオラ・デイヴィス『マ・レイニーのブラックボトム』
ヴァネッサ・カービー『私というパズル』
フランシス・マクドーマンド『ノマドランド』
キャリー・マリガン『プロミシング・ヤング・ウーマン』

■主演男優賞(ドラマ部門)
★チャドウィック・ボーズマン『マ・レイニーのブラックボトム』
リズ・アーメッド『サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜』
アンソニー・ホプキンス『ファーザー』
ゲイリー・オールドマン『Mank/マンク』
タハール・ラヒム『The Mauritanian(原題)』

■主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)
★ロザムンド・パイク『I Care a Lot(原題)』
マリア・バカロワ『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
ケイト・ハドソン『Music』
ミシェル・ファイファー『French Exit(原題)』
アニャ・テイラー=ジョイ『Emma.(原題)』

■主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)
★サシャ・バロン・コーエン『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
ジェームズ・コーデン『ザ・プロム』
リン=マニュエル・ミランダ『ハミルトン』
デヴ・パテル『どん底作家の人生に幸あれ!』
アンディ・サムバーグ『パーム・スプリングス』

■助演女優賞
★ジョディ・フォスター『The Mauritanian』
グレン・クローズ『ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-』
オリヴィア・コールマン『ファーザー』
アマンダ・セイフライド『Mank/マンク』
ヘレナ・ゼンゲル『この茫漠たる荒野で』

■助演男優賞
★ダニエル・カルーヤ『Judas and the Black Messiah(原題)』
サシャ・バロン・コーエン『シカゴ7裁判』
ジャレッド・レト『The Little Things(原題)』
ビル・マーレイ『オン・ザ・ロック』
レスリー・オドム・Jr.『あの夜、マイアミで』

■監督賞
★クロエ・ジャオ『ノマドランド』
エメラルド・フェネル『プロミシング・ヤング・ウーマン』
デヴィッド・フィンチャー『Mank/マンク』
レジーナ・キング『あの夜、マイアミで』
アーロン・ソーキン『シカゴ7裁判』

■脚本賞
★アーロン・ソーキン『シカゴ7裁判』
エメラルド・フェネル『プロミシング・ヤング・ウーマン』
ジャック・フィンチャー『Mank/マンク』
クリストファー・ハンプトン&フロリアン・ゼレール『ファーザー』
クロエ・ジャオ『ノマドランド』

■アニメ映画賞
★『ソウルフル・ワールド』
『The Croods: A New Age(原題)』
『2分の1の魔法』
『フェイフェイと月の冒険』
『ウルフウォーカー』

■外国語映画賞
★『ミナリ』(アメリカ)
『Another Round(英題)』(デンマーク)
『ラ・ヨローナ 〜彷徨う女〜』(フランス、グアテマラ)
『これからの人生』(イタリア)
『Two of Us(英題)』(アメリカ、フランス)

■作曲賞
★『ソウルフル・ワールド』ジョン・バティステ&アッティカス・ロス&トレント・レズナー
『ミッドナイト・スカイ』アレクサンドル・デスプラ
『TENET テネット』ルドウィグ・ゴランソン
『この茫漠たる荒野で』ジェームズ・ニュートン・ハワード
『Mank/マンク』アッティカス・ロス&トレント・レズナー

■主題歌賞
★「Io Sì (Seen)」『これからの人生』
「Fight For You」『Judas and the Black Messiah』
「Hear My Voice」『シカゴ7裁判』
「Speak Now」『あの夜、マイアミで』
「Tigress & Tweed」『The United States vs. Billie Holiday』